炎天下の洗車でクルマが傷む!? 一度できると厄介な「水垢」の正体は? ボディをキレイに保つ方法とは
イオンデポジットを発生させない方法はある?
では、このイオンデポジットやウォータースポットの発生を抑える方法はあるのでしょうか。
「単純なことになりますが、やはり洗車や降雨のあとボディ表面についた水分をできるだけ早く取り除くことです。
さすがに雨が降るたびに拭き上げるのは難しいでしょうが、せめて洗車後はマイクロファイバークロスなど吸水性の高い素材で手早くボディ表面の水分を取り除くことが重要です。
また、ボディ表面には水分だけでなく、空気中に漂うホコリや花粉・黄砂、さらには排気ガスのススなども付着してしまいます。そのままだと雨水などは汚れと一体化してさらにボディを傷めやすくなるので、できるだけ小まめな洗車も重要です。
毎回コーティングする必要はありませんが、カーシャンプーなどを使って汚れを浮かせ、しっかりと洗い流してください」(コーティング専門店スタッフI氏)
「また、駐車環境は千差万別だとは思いますが、可能であれば直射日光を避けた屋内駐車をおすすめします。屋根の有無でボディの状態は驚くほど違ってきます」(コーティング専門店スタッフI氏)
それでも、イオンデポジットやウォータースポットはできてしまうのですが、その場合は市販の専用クリーナーなどで落とすしかないのでしょうか。
「かなり重度のウォータースポットなどは塗装面がすでに傷んでいる状態ですので、コンパウンドなどで研磨する必要があるかもしれません。
ただし擦り傷とは違うため、できるだけ目の細かいコンパウンドで表面を優しく整えるように施工する必要があります」(コーティング専門店スタッフI氏)
研磨に自信がない人は、プロも使用する「スケール除去剤」で汚れそのものを分解させるというテクニックがあります。ただしその扱いにはかなり気を遣う必要がありそうです。
「我々が使うスケール除去剤はミネラルなどの無機物、虫の死骸などの有機物、また油汚れなどを化学反応で落とす溶剤です。その分かなり強力なため、長時間ボディ表面やホイールなどに付着したまま放置すると逆に傷めてしまう恐れがあります。
スケール除去剤はパネル1枚ごとやパーツごとに使用しないといけません。プロは、塗布後に素早く専用のブラシなどで汚れをかき出し、すぐに水で洗い流す工程を何度も繰り返しています。
使い勝手は良いのですが、扱いも注意する必要がある上級者向けといえます」(コーティング専門店スタッフI氏)
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イオンデポジットやウォータースポットを除去したあとは、表面に付着しにくくするためにもコーティングは忘れずにしておきたいところです。
表面をコーティングの被膜で守り、小まめに表面の汚れを洗い流してから、しっかり水分を拭き上げることが、イオンデポジットの発生を防ぐのに大切というわけです。
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