炎天下の洗車でクルマが傷む!? 一度できると厄介な「水垢」の正体は? ボディをキレイに保つ方法とは

クルマをキレイにするために行う洗車ですが、この洗車で使った水道水や雨水が原因で、クルマが汚れたり塗装面が傷むことがあります。水が原因とは、一体どういうことなのでしょうか。

「イオンデポジット」ってどんなもの?

 汚れたクルマをきれいにするのに水を使って洗車しますが、このときに使った水道水が原因でクルマが汚れたり塗装面が傷むことがあるといいます。
 
 本来は汚れを流すはずの水が汚れの原因になるとは、どういうことなのでしょうか。

炎天下の洗車はなぜNG?
炎天下の洗車はなぜNG?

 私たちが日常的に使う水道水には塩素やミネラルが含まれており、これがクルマのボディなどに付着したまま水分が蒸発すると残留物が残ります。そしてボディに付着したまま蒸発し、固着したものが「イオンデポジット」と呼ばれるものになるのです。

 メカニズムについて、コーティング専門店のスタッフであるI氏に聞いてみました。

「クルマのボディ表面やウインドウ部分を濡れたまま放置し、水分が蒸発するとイオンデポジットという水垢になってしまい、一般的な洗車ではなかなか落とせなくなってしまうのです。

 なかでも手が届きにくいルーフ部分やボディの下回りなどは、丸く水滴が乾いたようなイオンデポジットが発生しやすい箇所です。

 このイオンデポジットには水分がたまりやすく、それがレンズのように残って日光の熱でボディ表面を傷めてしまうことがあります。これが『ウォータースポット』と呼ばれる汚れです。

 特に夏場は雨上がりに晴天となり、一気に気温が上がることがあります。そんなときは、ボンネットやルーフなど直射日光で一気に表面温度が上がりやすい箇所に残った水分がウォータースポットになってしまうのです」

「また、ドアノブやサイドミラーの下など細かい部分に、排気ガスのススやワックスなどの拭き残した油分、洗車時の洗剤の残りなどが雨によって溶け、黒い筋になっている汚れをよく見かけますが、これは一般的に『水垢』といいます。

 我々はこういった『洗ってもすぐに落ちない汚れ』を総称として『スケール(水垢)』と呼んでいます」(コーティング専門店スタッフI氏)

 夏に向かうに連れて気温が高くなり、洗車するには気持ちの良い季節になりますが、炎天下での洗車は早く乾燥してしまううえに、ボディに残った水滴がウォータースポットになって塗装面を傷めてしまいます。

 炎天下で自然乾燥はやめたほうが良く、日陰での洗車が推奨されます。

※ ※ ※

 最近では酸性雨や付着した黄砂、花粉などが溶けてボディに付着するため一概には言えませんが、実は雨のほうが水道水よりも不純物が少ないといいます。

 また日光による表面温度の上昇(熱の吸収率)を考慮すれば当然ですが、淡色より濃色のボディカラーのほうが水垢が発生しやすいのだそうです。

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