人生初の「愛車」どんなクルマが良い?「欲しいクルマ」がベスト!? 運転初心者に最適なクルマの条件は?
初めてクルマを購入する人は、どのようなクルマが最適なのでしょうか。初心者にベストなクルマ選びの条件をプロに聞いてみました。
欲しいクルマを買うのがベスト!
最近、運転免許は取得するけれどクルマを購入しないという人が増えました。経済的な余裕がないということが理由のひとつとしてあげられますが、せっかくなら自分のクルマが欲しいという人も多いでしょう。
人生最初のマイカーにはどのようなクルマが最適なのでしょうか。
さまざまな中古車を扱う販売店のオーナーN氏に「初めてのマイカーにはどんなクルマを選ぶべきか?」について聞いてみました。
N氏は「欲しいクルマ、乗りたいと思うクルマを選ぶべきです」といいます。
クルマがないと生活に困る地域もありますが、公共交通機関が発達し、クルマの維持費が高い日本では、クルマの所有自体が趣味性の高い存在になっている印象もあります。それならば、自分が納得できるクルマに乗るほうが後悔しないということです。
「ただし、だからといってお金もないのに、高額なスポーツカーなどの購入はおすすめしません。
実用性の低さはある程度は努力と我慢でやりくりできますが、消耗パーツを含むメンテナンス費用がかかることまでを想定した予算を組む必要があります。
無理が続くより自身のライフスタイルに合った予算のクルマを選んだほうが、楽しめると思います」(中古車店 店長N氏)
国土交通省の統計によると、2021年度における全国の普通自動車保有台数は3897万1000台程。軽自動車(自家用)は3288万5000台となっており、10年前より普通自動車は100万台程度減少していますが、軽自動車は400万台増加しています。
つまり、クルマ自体はむしろ増えているものの、その多くは軽自動車が占めているというのが実態です。
ただしこれは全体での話で、「若年層」とされる29歳以下に限ると、2011年当時は63.5%だったクルマの普及率は2022年では52.5%まで減少。
家族が増えるなど、30歳から59歳は76.5%と多くの人がクルマを所有しており(内閣府「消費者動向」より)、数字だけ見ると「若者のクルマ離れ」は現実のものとなっていますが、若い人がクルマを嫌いになったわけではなく、むしろ30代以上では家族環境の変化によるクルマの必要性や、所有願望の高い人の年齢層が上がった結果だといえます。
また運転支援システムの搭載や安全装備の充実などで値上がりを続ける新車価格にも関わらず、収入が微増しかしないこと、また格安レンタカーやカーシェアの普及なども、クルマ購入まで踏み切らない若者が増えている要因でしょう。
「以前は、高額な輸入車などを購入希望される若い人も多かったのですが、最近では経済的な余裕のある30代後半から50代のお客さまが増えました。
また現在の不況の影響なのか、若い人がローンを組みにくくなっている現状もあります。実際にクルマを欲しがっている若者は多いんですけどね」(中古車店 店長N氏)
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