人生初の「愛車」どんなクルマが良い?「欲しいクルマ」がベスト!? 運転初心者に最適なクルマの条件は?
体型に合わないクルマは避けたほうが良い?
それでは、初めてのマイカー選びでは、どんな点に注意すべきなのでしょうか。
「欲しいクルマを買うのが一番良いのですが、そのクルマが体型に合わない場合もあります。
たとえばダッシュボードが高いクルマでは、シートリフターを上げても前方が見える高さまで上がらないこともあり、さらにペダル類も遠くなってしまいます。
操作しにくいということは体型がクルマに合っていないということ。無理な姿勢で運転するのは疲労の原因となったり、事故を招く恐れもあるので、残念ながらそういったクルマは諦めたほうが良いでしょう」(中古車店 店長N氏)

ベテラン運転手でも難しいのが車両感覚を把握すること。初めてクルマを所有する人は、やはり直線的なボディ形状のほうが見切りは良いのでしょうか。
「直線的なボディ形状だとしても必ずしも見切りが良いとはいえないのです。国産車では少ないのですが、サイドミラーでは真っ直ぐに見えても、実はリアフェンダーが広がっているようなクルマもあります。
駐車場でミラーを見ながら真っ直ぐにバック駐車したつもりでも、斜めに駐車してしまうパターンはこういったことが原因でしょう。
購入する前に試乗して、運転感覚を試してみると良いと思います」(中古車店 店長N氏)
また、普段の使い方や乗り方によって選ぶグレードや仕様を選ぶのが良いといいます。
「市街地の舗装路しか走らないのであれば、SUVであっても4WDを選ぶ必要はありません。同じ車種でFFを選べば、そのぶん価格も安くなりますし、燃費も向上します。
パワーユニットは、初めてクルマを所有するなら、ハイパワーなものより扱いやすさを優先したほうが乗りやすいといえます」(中古車店 店長N氏)
そう考えると、維持費の安さや扱いやすいサイズ、適度なパワーを兼ね備えた軽自動車が最適なのでしょうか。
「軽自動車がベストとは思いませんが、選択肢としては悪くないでしょう。何より維持費が安いので、生活のほかの部分への経済的負担も少なくて済みます。
ただし最近の軽自動車は新車で200万円前後のモデルもあり、経済的とはいえないものもあります。
中古車であれば、車両価格の安い小型車も含めてさまざまな選択肢から選べるので、新車・中古車などいろいろなクルマを見て、そのなかから最適な1台を選ぶのが良さそうです」(中古車店 店長N氏)
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昔は、とにかく安いクルマで練習するといった風潮がありましたが、多様性が求められる現在だからこそ、「ライフスタイルを念頭にしつつ、そのなかで一番欲しいと思えるクルマ」がはじめてのマイカーに最適なようです。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。



























