赤く光らない!?「東名高速」に「新オービス」設置! 場所が分からない「半固定式」が静岡に3箇所も
日本の大動脈と言われる「東名高速」ですが、ついに新たなオービスとなる「半固定式」が静岡県内に導入されることが判明しました。どのような特徴があるのでしょうか。
東名高速に「新オービス」設置! 運用開始はまもなく?
東名高速道路に新たに半固定式移動オービス(オービス=自動速度違反取締装置)の土台が設置されました。
2023年3月10日時点では土台のみですが、4月頃までにはオービス本体がいずれかの土台の中にセットされ、速度取り締まりの運用が行われる見込みです。
通称オービスと言われる自動速度違反取締装置には、「固定式」「半固定式」「移動式」と大きく分けることが出来ます。
固定式は、昔から存在するもので道路を跨ぐような支柱上や路肩に機器がしっかりと設置されているタイプです。
半固定式は、オービス本体を設置するための土台となる拠点のみが数箇所用意されていて、オービス本体は各拠点を移動します。
そして移動式は、ひとりで持ち運びができるサイズで、どこにでも設置出来るタイプです。
そのなかで半固定式の運用が始まったのは2021年4月なので、まだ新しい方式のオービスと言えます。
最初の1年は阪神高速(大阪府)の3か所で運用されており、その後2022年3月~4月には熊本(九州道)や茨城県(常磐道、北関東道)、長野県(上信越道、長野道)が加わって現在は全国4府県の高速道路で運用されています。
そして新たに全国で5番目となる半固定式の設置が明らかになったのは静岡県の東名高速道路です。
A地点上り111.2キロポスト、B地点上り213.5キロポスト、C地点下り110.1キロポストの3か所で、このエリアは日本の大動脈と言われる東名高速道路の中でも1日平均9‐10万台(上下線合計)が通行する国内屈指の交通量が多いエリアとなっています。
ところで、半固定式というのはどういう状態なのでしょうか。
これは「固定された複数の土台に1台の移動オービスを入れ替えながら運用する」スタイルで、複数の土台で運用されるため「半固定」と呼ばれています。
これまでの運用状況を見ると、各高速道路ではどこも上下線の近い場所に2か所、100km程度離れた場所に1か所と合計3か所に土台を設置しており、その3か所の間で1台の移動オービスを入れ替えながら速度取り締まりを行っています。
なお、複数ある土台のどこにオービスが入っているのかはかなり近寄らないとわかりません。
オービスガイドを運営する有限会社パソヤ代表 大須賀克巳氏に半固定式の設置場所について聞いてみました。
「今回静岡県内に設置された半固定式の近くには、Hシステムオービス(固定式)が2箇所あります。
このHシステムオービスはメーカー撤退により全国で撤去が進んでいますのでこちらの2箇所も近いうちに撤去されると思われます。
ちなみに、2022年4月に半固定式が設置された熊本県(九州道)でも半固定式拠点の近くにHシステムオービスがありましたが、2023年2月に撤去されました。
半固定式は既存Hシステムの代替として設置される意味合いもありますが、電源や通信設備がHシステムのものを使えることで近くに設置されることもあるでしょう。
なお、半固定式のケースの天井には監視カメラが設置されていてイタズラなどの監視をしています」
※ ※ ※
土台の手前には「速度自動取締機設置路線」などの、警告看板が必ず設置されています。
なお看板が設置されているということは、速度超過による事故が多い場所でもありますので、安全運転を心がけてください。
昔ながらの完全な固定式では場所をすぐに覚えられてしまいますが、複数(3か所)の土台を作ることでそれぞれの場所で速度を落とすことになるので結果的に安全運転、事故減少につながると考えられます。
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