赤く光らない!?「東名高速」に「新オービス」設置! 場所が分からない「半固定式」が静岡に3箇所も
実はいくつか種類が存在! 速度取り締まりの方式にはどんなものがある?
では、ここで改めて、速度取り締まりの方式について説明しておきます。
●ネズミ捕り方式(定置式速度取締り)
昔からある一般道を中心に行われる速度取締りのことを指しています。
歩道や側道に取締り装置を配置して速度違反を感知すると、「とまれ」などの赤い旗が振られ、違反をしたクルマは通称「サイン会場」に誘導されます。
一般道で行われるのが主体ですが、クルマ数台を引き込むためのスペースや誘導やサインさせるための警察官も必要となるので、実施できる環境は限られています。
カメラによる撮影ではなく違反切符がその場で切られる方式なので、移動式と比べるとコストは安いですが、その分人員やスペースが必要となるデメリットがあります。
●固定式
昭和時代からある昔ながらのオービスです。
高速道路や自動車専用道、一般道の幹線道路に設置されるケースがほとんどで中には30年以上同じ場所に設置されている固定式オービスもあります。
速度違反のクルマを検知すると瞬時にフラッシュが光って撮影され、ナンバープレートの登録住所に通知が届き、反則金を収めることになります。
●移動式(可搬式)
2016年に埼玉県警が全国に先駆けて導入しました。
持ち運びができるコンパクトサイズのオービスを使うため、神出鬼没の取り締まりが可能です。
初導入から6年半が経過し現在では日本全国47都道府県にて移動オービスによる速度取り締まりが行われています。
ネズミ捕り方式とは違って、少人数で取り締まりができ、違反車両を引き込むスペースも不要であるため、「ゾーン30」などの市街地や繁華街などでの取り締まりも可能です。
10~15キロオーバーなどこれまではほとんどなかった低速の超過であっても取り締まり対象となる場合もあります。
※ ※ ※
移動式は一般道、固定式オービスは高速道路や幹線道路に設置されることが多かったのですが、近年は固定式の撤去が急速な勢いで進んでいます。
設置から30年~40年が経過し、老朽化によるトラブルが深刻化してきたことも大きな理由です。
ただ、今後も増えていくであろう半固定式の設置場所には、かつて固定式オービスがあった場所が選ばれるケースが多くなっています。
今後も全国各地の高速道路で固定式にかわって半固定式の設置が進むと考えられます。
オービスの有無に関わらず高速道路では安全な速度でマナーと余裕を持った運転を心がけましょう。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。