高齢運転者にこそ自動ブレーキを クルマの運転、危険視する前にできることアリ

昨今、高齢者ドライバーによるクルマの事故報道をよく目にし、そしてこれを大きく問題視する声も聞こえます。そこで注目なのが「AEB(自動ブレーキ)」。その普及こそ、高齢者が増えた今後のクルマ社会を考えるうえで重要な要素かもしれません。

高齢者による運転免許証の自主返納、2%未満

 最近、テレビやネットのニュースで、高齢者ドライバーによる悲惨な交通事故の報道を目にすることが多くなりました。その事故を受けて、「高齢者ドライバーは危険である」という意見が噴出し、最終的には「高齢者ドライバーは、運転免許証を早々に自主返納せよ」という結論になることがほとんどです。

 実際に運転免許証を自主返納する高齢者ドライバーは増加していますが、まだまだ少数派。警察庁の資料(「運転免許統計 平成27年版」)によると、2015(平成27)年における65歳以上の自主返納は約27万件でした。65歳以上の免許保有者は約1700万人もいますから、全体の2%にも届きません。

 それはそうでしょう。都心部に住んでいればいざしらず、郊外や地方都市でクルマのない生活は不便そのもの。自主返納した代わりになる交通手段もないまま、ただ「運転するな」と言われても、なかなか素直に受け入れられないのは当然のことでしょう。

 そこで提案したいと思います。「AEB(自動ブレーキ)」付きのクルマに補助金を出すのです。

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