高齢運転者にこそ自動ブレーキを クルマの運転、危険視する前にできることアリ

手が届くようになった「AEB」、高齢者ドライバーにこそ必要

「AEB(自動ブレーキ)」とは、クルマの前方をカメラやレーダーなどで監視して、ぶつかりそうになると自動でブレーキを作動させるシステムです。「衝突被害軽減自動ブレーキ」とも、「プリクラッシュセーフティブレーキ」、「自動緊急ブレーキ」と呼ばれることもありますが、基本的に機能は同じ。スバルの「ぶつからないクルマ」というキャッチコピーで知られる「アイサイト」などがそうです。

 そのAEBである「アイサイト」装着車は、スバルが2016年1月に発表したところによると、人身事故が約6割減、追突事故は約8割も減っています。また、こうしたAEBは、「誤発進抑制機能」があって、駐車場などでのアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故を防ぐ機能も備わっています。加えて、さらに進んだ運転支援システムとして、自動でステアリングを動かすことで車線の外にクルマが飛び出すのを抑制する機能まで実用化されています。

 こうしたAEBなどの運転支援システムは、ここ数年で急激に市販車への採用が広がりました。4~5年前は、高価で使う人も少なく珍しいシステムでしたが、最近では値段もグッと手頃になり、高級車だけでなく、コンパクトカーや軽自動車にまで採用されるようになっているのです。現在の日系メーカーの最新モデルであれば、ほとんどのクルマにAEB機能が用意されています。

「高齢者ドライバーは危ない!」と言うだけでなく、一歩踏み込んで「AEBなどの最新の運転支援機能付きのクルマに乗り換えて」と言うのはどうでしょうか。

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