スバルがMT搭載の「WRX S4」でレース参戦! 全日本ラリー&ニュル24時間の新型マシンに注目!
スバルは2023年のモータースポーツ活動において、新型「WRX S4」をベースとした新型マシンで全日本ラリー選手権とニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦します。
「SUBARU RALLY CHALLENGE」始動!
スバルと同社のモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)は2023年1月13日、2023年のモータースポーツ活動についての概要を発表。スーパーGTシリーズやニュルブルクリンク24時間耐久レース、全日本ラリー選手権などに参戦することを明らかにしました。
同日から開催された東京オートサロン2023のスバルブースには参戦車両が展示されましたが、なかでも注目されるのは2021年にフルモデルチェンジした新型「WRX S4」で出場する全日本ラリー2023とニュルブルクリンク24時間耐久レースではないでしょうか。
スバルといえば、かつて世界ラリー選手権(WRC)で「レガシィ」や「インプレッサ」活躍していたことが知られていますが、2008年シーズンをもってワークス活動を終了。その後はドライバーへの車両供給や活動支援といった形でラリーに携わってきました。
そして2023年シーズンは、これまでの新井敏弘選手、鎌田卓麻選手のチーム運営サポートに加え、車両開発もサポート。両選手とともに「SUBARU RALLY CHALLENGE」チームとして新体制で全日本ラリーに参戦します。
東京オートサロン2023で展示された新型ラリーカー「SUBARU RALLY CHALLENGE 2023」は、現行WRX S4の北米仕様(MT車)をベースに軽量化を図ったモデル。内装は非公開だったものの、トランスミッションや2.4リッター直噴ターボエンジン(FA24型)をラリー用にチューニングしているといい、2023年シーズン途中での投入を予定しています。
一方のニュルブルクリンク24時間耐久レースは、SP4Tクラスに「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2023」で参戦。
2022年に引き続き、チーム総監督は辰己英治氏、監督は沢田拓也氏、ドライバーはカルロ・ヴァンダム選手、ティム・シュリック選手、山内英輝選手、井口卓人選手の4名です。
こちらの車両も2.4リッター直噴ターボエンジンとスバルグローバルプラットフォームを搭載する現行WRX S4。トランスミッションは6速シーケンシャル(パドルシフト付き)となります。
ニュルブルクリンク24時間耐久レースでは、全国のスバル販売店から選抜されたメカニックがチームに参加し、レースをサポートするのもユニークなところ。レースに参加することによるメカニックの技術力向上を目的としており、1990年より継続しておこなわれています。
両車ともに、「WRブルー」のボディカラーにSTIを象徴する「チェリーレッド」のアクセントがところどころに施されたカラーリングが特徴的。東京オートサロンの会場でも多くの来場者から注目を集めていました。
※ ※ ※
そのほかのモータースポーツ活動では、スーパーGTシリーズはGT300クラスに「SUBARU BRZ GT300」で参戦し、ドライバーは井口卓人選手と山内英輝選手の2名体制で臨みます。2023年シーズンからのカーボンニュートラル燃料でのレース開催に向け、カーボンニュートラル燃料対応のエンジン開発を進めているといいます。
また、スーパー耐久シリーズは「Team SDA Engineering」で参戦。「BRZ」をベースとしたカーボンニュートラル燃料を使用する車両の開発にはスバルの技術本部の社員が参画するほか、ドライバーは井口卓人選手、山内英輝選手に加え、スバルエンジニアの廣田光一氏の3名が務めます。
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupにおいては、2022年と同様に、STIがサービスチームを派遣し、同レースに参戦するユーザーをサポートすることになっています。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。