「不合格」にはワケがある! 車検に通らない“原因あるある”は日頃の行いで潰せる!?

パッと見て問題なさそうなクルマでも、車検で不合格になることがあります。そうならないためには普段からのメンテナンスや点検が必要ですが、どのような箇所を見ておくと良いのでしょうか。

車検前になって慌てないために…

 クルマの本体やエンジン周りに問題がないのに、車検(自動車検査登録制度)に通らず再検査を受けることになってしまうケースがあります。

 普段から自分でチェックしていれば分かることも多くありますが、車検に出す前にどのような点を見ておくと良いのでしょうか。

車検のイメージ
車検のイメージ

※ ※ ※
●タイヤの摩耗

 車検に通らない理由として最も多いのが「タイヤの摩耗」です。車体自体はどこも異常がなくても、クルマの走行に必要不可欠で、かつ大きく影響するタイヤは、車検において厳密にチェックされます。

 タイヤの検査項目は、溝の深さやスリップサイン、偏摩擦、損傷の有無など多岐にわたります。このうち一つでも道路運送車両法で定められている保安基準をクリアできなければ、車検には通りません。

 それでは具体的に、どのような状態だとダメなのでしょうか。

・タイヤの偏摩擦

 タイヤは走行していることで摩耗が進み、溝が減っていきます。そして、タイヤのトレッドの一部分だけが極端に擦り減ってしまう現象を偏摩擦といいます。

 車検では偏摩擦を理由に不合格にされることはありませんが、問題になるのは、スリップサインが一部でも出ているか、出ていなくても片減りで内部のワイヤーが露出している場合は不適合と判断されます。

 また、タイヤ溝の深さが、1.6mm未満になるとスリップサインが現れるため、タイヤ溝がそれ以上でなければ車検は不合格となります。それだけでなく、走行すると整備不良とみなされ、普通自動車であれば違反点数2点の加算と反則金9000円が科される場合があります。

・タイヤのひび割れ

 車検では、タイヤのひび割れや傷も点検対象になります。ひび割れは経年劣化によっても発生するため、クルマの使用頻度にかかわらずタイヤの状態を確認することが大切です。

 ひび割れの程度が軽度である場合は、車検の合否に問題はありませんが、タイヤ内部のカーカス(骨格部品)が露出している場合は不合格になります。

・タイヤのサイズ

 規格に合わないタイヤを履いている場合、タイヤ外径が大きく変わると、スピードメーターに誤差が生じるため車検不合格となる可能性があります。

 また、フェンダーから規定値以上はみ出していたり、走行時に車体やフェンダーに干渉したりするタイヤサイズの変更も不適合です。

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