「車中泊」も可能なコンパクトミニバン!? デビュー6年の「フリード」がライバル刷新後も支持される3つの理由とは

2022年も数多くの新型車が登場しましたが、そんななかでデビューから6年以上が経過したコンパクトミニバン、ホンダ「フリード」が根強い支持を集めています。その理由について探ります。

「車中泊」から「スポーツ」まで! 幅広いラインナップは大きな強み

 ホンダのコンパクトミニバン「フリード」は、2代目となる現行型が2016年9月にフルモデルチェンジし、すでにデビューから6年以上が経過していますが、依然として好セールスを維持します。
 
 フリードがいまも人気を集める理由について紹介します。

全長4.3m以下のコンパクトなボディで「車中泊」も可能!? 実用性の高さが見逃せないホンダのミニバン「フリード」
全長4.3m以下のコンパクトなボディで「車中泊」も可能!? 実用性の高さが見逃せないホンダのミニバン「フリード」

 クルマというものは常に進化を続けており、大概のモデルは登場から2年前後で比較的大きめなマイナーチェンジを実施し、5年前後で新型にフルモデルチェンジを果たすというサイクルを続けています。

 なかには長期間フルモデルチェンジを実施せずに販売が続けられているモデルも存在しますが、それは商用車であったり、ラインナップから消すほど売れてないわけではないけれど、フルモデルチェンジするほど人気でもない、という微妙な位置のモデルであったりすることがほとんどです。

 しかし登場から早6年以上が経過し、完全にモデル末期となっているホンダ フリードに関しては未だに安定した人気を保っており、2022年上半期(1月~6月)の販売台数ランキングでは6位、2022年後半に入ってもトップ10前後をキープし続けているのです。

 現在販売されているフリードは2世代目となっており、直接的なライバルは2022年8月に3代目へとフルモデルチェンジを実施したばかりのトヨタ「シエンタ」となります。

 パワートレインは、1.5リッターのガソリンとハイブリッドというラインナップ。

 3列シート・6人/7人乗り仕様のほか、2列シート・5人乗り仕様の「フリード+(プラス)」が用意される豊富なバリエーション展開は、いまだに人気となっている大きな要素のひとつといえるかもしれません。

 フリード+は単に3列目シートを省いただけではなく、2列目シートがダブルフォールダウン機構を備えたものへと変更され、荷室のフルフラット化が可能となっているほか、ユーティリティボードを使うことでセミダブルサイズのマットレスを敷くことができるほどの広大なスペースを実現しています。

 またリアゲートの形状も通常モデルとは異なり、バンパーレベルから大きく開くことができるようになっているため、荷室の床もさらに低く拡大され、車中泊を含めたアウトドアアクティビティを楽しんでいるユーザーから安定した支持を集めているのです。

 一方新型となったシエンタにも2列シート・5人乗り仕様は存在しているものの、フリード+ほどアウトドアアクティビティに特化したものとはなっていないため、必然的にフリード+に人気が集まる形となっているといえるでしょう。

 さらに、フリードにのみ設定されているものもあります。

 それはスポーティなコンプリートモデルである「Modulo X(モデューロエックス)」です。

 ミニバンの使い勝手の良さや快適性を損なうことなく、意のままに操る走りを追求したモデルで、かつてスポーツモデルで腕を鳴らしたユーザーにはうってつけの仕様。

 ガソリン車が295万200円から、ハイブリッド車が325万6000円からとお値段は少々張りますが、専用パーツを量産段階で組み込むことで結果的に後からパーツを装着するよりも安上がりとなるだけでなく、通常モデルと同じメーカー保証が備わるという点も魅力となっています。

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ホンダ「フリード+(プラス)」
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