なぜ「ロールスロイスよりセンチュリー」を選んだ? 超エリート学生が惚れた日本の美意識! 約430万円で購入した個体とは
トップデザイナー目指す学生がセンチュリーを気に入る理由とは
――センチュリーのどんなところが好きですか?
全体のシルエットも美しく荘厳な雰囲気が好きですが、もっとも素晴らしいのは内装だと思っています。
内装に使っている素材や装飾が東洋特有の豪華さととてつもない品質の高さを感じることができます。
これはどんな高級車であっても西洋のクルマには存在しない質の高さです。内装が一番のお気に入りです。
中国ではBMW7シリーズやロールスロイス ファントムも所有していましたが、センチュリーのほうが格段に好きです。
最新のセンチュリーも本当は欲しいけどアメリカはもちろん、中国でも入手できません。
中国では左ハンドルのセンチュリーが5台ほど存在するようです(※現地の日本公館向け?)
―― カリフォルニアは排ガス規制が厳しいと聞きましたが、登録はどちらで?
25年ルールで合法的に輸入することはできても、一部の州では排ガス規制などの問題があり、すんなり登録することは難しいですね。
私は別の州で会社を所有しているのでそこで登録しています。
実は私の前に同じセンチュリーを登録しようとした人がフロリダ在住だったのですが、フロリダ州も各種の規制で登録ができなかったそうです。そこで私が所有することになったのです。
―― 実家の南京ではどんなクルマを所有されていますか?
南京ではハイエースを持っています。こちらも素晴らしいクルマです。
今は実家に帰省にしているので毎日、ハイエースを乗り回していますよ。
―― 将来、どのようなクルマのデザイナーを志望していますか?
私は高級なセダンが好きなので、中国第一汽車で紅旗のデザインをしてみたいです。
紅旗のセダンですと最高級のL5が欲しいですね。とても高い(日本円で1億円以上)のですが。
※ ※ ※
日本の高級セダンが大好きというヨウさん。
今一番欲しいのは現行型のセンチュリーですが、それ以外にもLS430や12代目クラウン(18系ゼロクラウン)が好きで、いつか所有したいと考えているそうです。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
自動車評論家の福野礼一郎氏曰く、各部品メーカーが、"センチュリー向け"には、メーカーの矜持にかけて最高品質のパーツを納品しようと頑張るので、ロールス・ロイス並みにコストのかかったクルマが半額で買えるとのこと。デザインが気に入っているなら良い買い物かも。