高速道路のトンネルに“新たな仕掛け”! 新東名のドライバーが「つい天井に注目してしまう」理由とは
開通してまだ日も浅い新東名高速の伊勢原大山IC~新秦野IC間では、一部のトンネルに“新しい仕掛け”が施されています。従来の標識とは異なるスタイルで文字情報をドライバーに伝えるものですが、どのような仕掛けなのでしょうか。
トンネルの壁面を活用
新東名高速には、文字情報を従来の標識とは異なる形でドライバーに知らせる仕掛けがあります。トンネルで使われているのですが、どのような仕掛けなのでしょうか。
新東名は、既存の東名高速に並行して、神奈川県の海老名南JCTから愛知県の豊田東JCTまでの約253kmを結ぶ高速道路です。
これまでに海老名南JCT~新秦野IC間(約21km、神奈川県)と、新御殿場IC~豊田東JCT間(約207km、静岡県~愛知県)、そして東名と新東名を結ぶ清水連絡路と引佐連絡路(いずれも静岡県)が開通しています。
このうちユニークな仕掛けが施されているのが、2022年4月に開通した伊勢原大山IC~新秦野IC間です。
この新区間は暫定4車線(片側2車線)で開通。途中には、秦野丹沢スマートICも開設されています。
新秦野ICは国道246号に接続。ここは将来、東名の秦野中井ICや新東名の伊勢原大山IC、圏央道の圏央厚木ICなどと接続する厚木秦野道路(国道246号のバイパス)がつながる計画です。
残る未開通区間は神奈川と静岡の県境にまたがる新秦野IC~新御殿場IC間約26kmですが、2027年度を目指して建設が進行しています。ここができると、ついに全線が開通を迎えることになります。
そして新区間に施された仕掛けですが、これはトンネル天井部にあります。
高速道路の標識というと緑地に白文字が標準スタイルですが、新区間の一部のトンネルではプロジェクションマッピングを導入。
トンネル天井の壁面に「出口1.5km」などの白く大きい文字を投影して点滅させているのです。
なぜ、従来のスタイルではなく、スクリーン代わりの壁に文字を投影する形を採用したのでしょうか。
NEXCO中日本によると、この仕掛けの狙いは「漫然運転の防止」とのこと。カーブや勾配が比較的緩く設計されている新東名は、快適に走りやすい反面、変化に乏しい点が挙げられます。特にトンネル内は同じ景色が延々と続くため、あえて“変化球”を用意しているのです。
実際に走ったドライバーは、このプロジェクションマッピングの仕掛けに対し、「走ってて『おっ?!』ってなった」「文字が投影されててカッコイイ!」「距離が投影されててびっくり」などといった感想をSNSに投稿しています。
この区間をドライブする際は、高速道路の最新かつちょっとした工夫を楽しむのも良いかもしれません。
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