イマ話題の「ハイウェイホテル」って知ってる? 高速道降りずに泊まれる施設なぜ出来た? 「車中泊」より快適な場所とは
高速道路に設置されているサービスエリアやパーキングエリアの敷地内には、宿泊が可能な「ハイウェイホテル」が運営されています。このハイウェイホテルにはどのような施設があるのでしょうか。また、それらはどのような経緯で作られ、どういったサービスを受けられるのでしょうか。
インターチェンジ降りずに宿泊出来る「ハイウェイホテル」とは
昨今、どこでも気軽に就寝が出来る「車中泊」が流行っていますが、高速道路を降りずに宿泊出来る「ハイウェイホテル」という施設にも注目が集まっています。
サービスエリアやパーキングエリアに併設されるハイウェイホテルは、従来のホテルとは何が違うのでしょうか。
ほとんどの場合、旅先や出張先で宿泊するには、一度高速道路を降りる必要がありますが、ハイウェイホテルでは、サービスエリアやパーキングエリアの敷地内にある宿泊施設となるため、高速道路を降りずにそのままチェックインが可能です。
ハイウェイホテルというあまり馴染みのない言葉ですが、どのような場所にあるのでしょうか。
現在、ハイウェイホテルとして存在するのは、東北自動車道の「E-NEXCO LODGE 佐野SA店」「ファミリーロッジ旅籠屋 長者原SA店」、東名高速道路の「レストイン時之栖(足柄SA 上り線)」「ファーストラウンジ豊田上郷(上郷SA下り線)」。
名神高速道路の「レストイン多賀(多賀SA下り線)」、関門自動車道の「ファミリーロッジ旅籠屋 壇ノ浦PA店(壇之浦PA)」、山陽自動車道の「ファミリーロッジ旅籠屋 宮島SA店(宮島SA上り線)」です。
そのなかで、レストイン時之栖を運営している中日本エクシスの担当者は、ハイウェイホテルの誕生経緯について次のように話しています。
「レストイン時之栖は、1971年に足柄SAで実施したアンケートをもとに、1972年に建設省、日本道路公団、学識経験者などで構成する「高速道路宿泊施設検討委員会」を設置したのが発端となり作られた施設です」
この「高速道路宿泊施設検討委員会」が設置された後、トラック運転手の団体を中心に、高速道路における宿泊施設設置の要望が出されました。
国会で審議された結果、1974年5月の日本道路公団法の改正にて、宿泊施設の設置に向けて関係者で協議することになります。
これを受けて、何度も「宿泊可能な休憩施設検討会」を開き、1977年9月に足柄SAにて「レストイン足柄」の営業を開始する運びとなりました。
その後、日本道路公団の民営化に伴い、「レストイン時之栖」に名称を変更しています。
なお、「レストイン」とは、英語の「レスト(休む)」と「イン(宿)」からなる造語で、関係者から募集して決定しました。
営業開始後も、要望の多いコインシャワーやベビーコーナーの整備を拡大し、トラックドライバーやファミリー層など、幅広いユーザーにとって便利なサービスをおこなっています。
レストイン時之栖の担当者は、ほかのハイウェイホテルとは異なるサービスや魅力について「炭酸泉の大浴場が設置してあるため、疲れた体を癒すにはうってつけのハイウェイホテルではないかと思います」といいます。
続けて前出の担当者によると「新型コロナウイルスの感染者が急増していた時期は、利用客が減少傾向にありましたが、落ち着きを見せてきた今では多くのユーザーが利用しています」といいます。
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