クルマに乗ったら「車内寒っ!」 暖房入れてもすぐには効かない! 乗る前に車内を温めておく方法とは

寒い冬にクルマに乗ると車内が冷え切っています。暖房を使うにも、車内が暖まるまで時間がかかりますが、じつは便利なものが用意されています。

寒い日にクルマに乗ったら「車内も寒い!」

 真冬で寒いなか、その日初めてクルマに乗るときは車内が冷え切っています。クルマの暖房はエンジンの熱を利用しているため、始動直後は暖房が効きにくく、しばらく待たないと暖かくなりません。
 
 そんな寒い思いをせずに乗車することができる便利装備が、じつはふたつ存在するのです。

寒い朝、クルマに乗っても「めちゃ寒い!」 事前に温めておく方法とは?
寒い朝、クルマに乗っても「めちゃ寒い!」 事前に温めておく方法とは?

 そのひとつが「エンジンスターター」です。

 エンジンスターターは国産車ではディーラーオプションとしてアクセサリーカタログに記載されることが多いオプションのひとつで、カー用品店などでも社外品として展開されています。

 機能としてはシンプルで、通常のキーレスエントリーのようにキーから電波を発し、クルマに搭載された本体機器と接続されることでエンジンが始動する仕組みです。

 これにより、クルマを降りるときにエアコンを適温に設定しておき、リモコンでエンジンをかけてしまえば勝手にエアコンもオンになるというわけです。

 そのため、寒い冬であれば暖房を、暑い夏であれば冷房をセットして遠隔でエンジンをかけておけば1年中快適な車内温度の状態で乗り込むことができます。

 エンジンスターターによっては、キーレス機能としても利用できるものや車内の温度を確認できるもの、盗難防止装置と連動するものも展開されています。

 北海道などの寒冷地では定番オプションであるとされ、その存在自体は昔からあります。構造も比較的シンプルであるため、旧車などでも取り付けできる場合が多いです。

 しかし電波を利用した製品であるため、長距離や障害物により遮られてしまうと利用できないほか、電波干渉による誤作動のリスクも考えられ、便利ですが注意も必要な機能です。

 一方で、近年ではクルマにネットワーク機器が装備され、インターネット接続による「コネクテッドサービス」が充実しています。

 そのなかで、スマホと連携し専用アプリによる「遠隔操作」により事前にエアコンを作動させておく機能は、車内で寒い思いをしなくて済む方法のひとつです。

 トヨタでは「Tコネクト」として、コンパクトカー「ヤリス」をはじめ、「シエンタ」や「ヴォクシー」などのミニバンや「クラウン」などの上級車種でも対応しています。

 日産でも「ニッサンコネクト」という名称で、コンパクトカー「ノート/ノートオーラ」やミニバンの「セレナ」、SUVの「エクストレイル」などで利用可能です。

 そのほか、マツダやスバル、三菱、スズキでも同様のコネクテッドサービスが利用でき、一部では有料オプションとして設定されていますが、離れた位置からエアコンの操作が可能です。

 また、コネクテッドサービスではカギの閉め忘れやライトの消し忘れなど、車両の状態確認や、事故・故障などの緊急時に自動的にオペレーターとつながるSOS機能、高齢者の運転を見守る機能なども付帯されていることが多く、遠隔で操作・確認できる機能は多岐に渡ります。

※ ※ ※

 昔からある「リモコンスターター」に、近年普及している「コネクテッドサービス」はともに寒い冬で上手に活用できれば、快適にクルマを乗り始めることができます。

 ただし長時間に渡るアイドリングは周囲に迷惑をかけるばかりか、ガソリンも無駄づかいすることになります。さらに無駄なアイドリングを条例で禁止されている地域もあるため、使い方には十分な注意が必要です。

【画像】 車内が冷える日は「ブラックアイスバーン」に要注意! 「見た目で判断」はNG! 画像で確認する(12枚)

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