斬新「“ちいさな”ケンメリGT-R」がスゴイ! 全長3m級コンパクトボディに「ホンモノ志向」デザインを採用! 「R」エンブレムも目を惹くスズキ「マイティボーイ」なNATS「幻のちびメリ」とは?
2026年1月に「東京オートサロン2026」の開催が控えています。過去にもユニークなカスタムカーが多数展示されたなか、「東京オートサロン2024」では斬新な「ケンメリGT-R」が注目を集めていました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
往年の名車が小さくなって復活!?
2026年1月には、幕張メッセ(千葉市美浜区)にて「東京オートサロン2026」の開催が控えており、出展者達の準備が佳境を迎えています。
毎年1月に開催されるこのイベントは、日本最大級のチューニングカー・カスタムカーの祭典として、国内外の自動車メーカーやカスタムパーツメーカーが最新モデルを披露する場となっています。
年明けに幕張を訪れるクルマ好きや一般来場者にとっては、新旧さまざまなカスタムカーが一堂に会する年始の風物詩です。

近年のオートサロンでは、単なる改造車にとどまらず、過去の名車や希少車を現代の技術で蘇らせる「リバイバルカスタム」が注目を集めています。
特に「東京オートサロン2024」では、日産スカイライン4代目モデルの「ケンメリGT-R」を小型車ベースで再現したNATS(日本自動車大学校)の「幻のちびめり」が大きな話題となりました。
「ケンメリ」は1972年に登場したスカイラインの愛称で、当時のスポーツ性能を極めたGT-Rはわずか197台しか生産されず、わずか4カ月で生産終了となった希少なモデルです。その希少性から、いまなお高い人気を誇る伝説的な名車です。
「幻のちびめり」は、1983年にスズキから登場した小型ピックアップトラック「マイティボーイ」をベースに製作されました。
オリジナルのケンメリGT-R(全長4460mm×全幅1690mm×全高1380mm)に比べ、マイティボーイは全長3195mm×全幅1395mm×全高1395mmとひと回り小さいサイズですが、学生たちはFRPでボディラインを成形し、ケンメリGT-Rの象徴的なサーフラインやレーシングカラーを再現。
制作の発端は、NATSの学生たちの「小さなケンメリを作りたい」という純粋な想いでした。
彼らは、マイティボーイのボディにスカイライン4代目のレーシングカラーを施し、独自にFRPでボディラインを整形することで、ケンメリGT-Rの特徴的なサーフラインを忠実に再現。
完成した「幻のちびめり」は、外観からは伝説のケンメリGT-Rの面影を感じさせつつも、日常で走行可能なデイリーユース仕様として現代に甦りました。
展示当初は公道走行ができなかったものの、2024年3月には無事車検を取得し、ついに公道デビューを果たしています。
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NATSは、こうした異なる車種を組み合わせて名車やスーパーカーの雰囲気を再現するユニークなカスタムを得意の1つとしており、毎年オートサロンでその創造力を披露しています。2026年の展示も例外ではありません。今年は3台の注目作が明らかになっています。
まず1台目は、日産「グロリア(3代目)」をベースにしたローライダー風カスタムです。油圧式ハイドロリックサスペンションを導入し、車高の調整が自由自在にできる仕様で、オリジナルペイントによってクラシックな魅力に現代的なセンスを加えています。
低く構えた姿勢と流れるようなボディラインは、ローライダーカルチャーのエッセンスを強く感じさせる仕上がりです。
2台目は、レクサス「LS460(4代目)」にトヨタ「ヴェルファイア(現行・3代目)」のフロントとリアを移植した、いわばミニバンとセダンの融合モデル、「ヴェルファイア セダン」です。
VIPカーの豪華さと独自のデザインが融合した斬新なコンセプトは、オートサロン来場者にとっても強烈なインパクトを放つことが予想されます。
3台目は、ダイハツ「コペンローブ」をベースに、トヨタ「スープラ(現行・5代目)」風に仕上げた「ミニチュア・スープラ」です。
軽自動車のコンパクトなボディにスーパースポーツの雰囲気を凝縮した一台で、走行性能というよりも視覚的インパクトとデザインの大胆さが魅力です。
軽自動車にスポーツカーのエッセンスを吹き込むという発想は、オートサロンならではの自由な創造力を象徴しています。
この3台の出展モデルからもわかるように、NATSのカスタムカーは単なる技術力の見せ場ではなく、学生たちの発想力や情熱が色濃く反映された作品です。
名車のリバイバルや異なる車種の組み合わせなど、従来のカスタムの枠を超えた挑戦は、毎年多くの来場者の興味を引きつけています。
年末年始にかけて、東京オートサロン2026の話題はSNSやニュースでも徐々に盛り上がりを見せています。
クルマ文化の歴史を振り返りつつ、現代の技術と創造力で新たに生まれ変わったカスタムカーを一堂に見られる機会は、まさに自動車ファンにとって年明けにふさわしい一大イベントとなるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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