「ハチロク」デビューから「もう40年」!? 「ファミコン発売」1983年デビューした名車3選
2022年も多くの新型車が登場しました。2023年にはどのようなクルマがデビューするのか期待が膨らみますが、40年前の1983年はどんなクルマがデビューしたのでしょうか。
ちょうどデビュー40年! 1983年はどんなクルマがデビュー?
家庭用ゲーム機「ファミコン」が発売され、「東京ディズニーランド」が開園。街では尾崎豊の新曲「15の夜」が流れている1983年(昭和58年)は、今からちょうど40年前にあたります。
そんな1983年にデビューしたクルマから3車種を紹介します。
●トヨタ「カローラレビン/スプリンタートレノ」
トヨタ「カローラ」は1966年の登場以来、高い実用性と品質により同社を代表する大衆車として名高いクルマです。一方「スプリンター」はカローラの兄弟車種として1968年に登場し、スポーティ性を打ち出したクルマとなっています。
そして1983年5月に発売されたのが、5代目となるカローラ・スプリンターシリーズでした。4ドアセダンと5ドアハッチバックはシリーズ初となるFF駆動を採用し、広い室内空間や低燃費エンジンを採用したことが特徴です。
一方、スポーツ系重視のモデルには引き続きFR方式が踏襲され、2ドアと3ドア車を用意。これらが「カローラレビン(以下レビン)」「スプリンタートレノ(以下トレノ)」です。
レビンとトレノとしては4代目モデルとなります。大きな違いとしては、レビンは固定式ヘッドライトを採用するのに対し、トレノはリトラクタブル式ヘッドライトを採用しています。
トレノとレビン両方に搭載されるエンジンは2種類の直列4気筒エンジンで、ベーシックグレード向けの1.5リッターのベーシックな3Aエンジンに加え、最大出力130馬力・最大トルク15.2kgmを誇る、当時ではハイスペックなDOHC16バルブの「4A-GEU型」エンジン搭載車を設定しました。
このハイスペックエンジン搭載車はその型式(E-AE86)から「ハチロク」と呼ばれ、後の「ドリフトブーム」やコミックの「頭文字(イニシャル)D」ブームとともに人気車種に。
ハチロクは40年立った今でもスポーツカー好きから支持されているクルマです。
●日産「フェアレディZ(3代目・Z31型)」
1969年に登場した日産「フェアレディZ(以下Z)」はファストバックの流麗なスタイリングに、パワフルな動力性能、高い操縦安定性が特徴の2ドアスポーツカーです。
1983年6月、先代の「S130型」に代わって3代目となるZが登場。
3代目Zは、当時国内最高出力となる230馬力を発揮する「VG30ET型」3リッターV型6気筒ターボエンジンを設定。パワーウエイトレシオは当時国産乗用車では最大の5.76kg/PSを誇り、0-400mは14.7秒(4名乗車・運輸省届出値)をマークしました。
ボディは空気抵抗を重視し、セミリトラクタブル式「パラレルライジングヘッドランプ」を採用。足回りには減衰力を3段階に切り替えられる「3ウェイアジャスタブルショックアブソーバー」が装備され、ほかにもオートワイパーやパワーシート、オートエアコンなど、現代に通用するといっても過言ではないハイテク装備も設定されました。
●ホンダ「バラードスポーツCR-X」
1983年7月に発売された初代「バラードスポーツCR-X(以下CR-X)」は、3ドアハッチバック、4ドアセダン、ワゴンモデルを揃え同年にデビューした3代目「シビック」シリーズ(通称「ワンダーシビック」)をベースに誕生したクーペスタイルのコンパクトスポーツカーです。
特徴的なスタイリングは空力特性を重視しており、低いボンネットとCR-Xのアイデンティティともいえるセミリトラクタブルヘッドライトを採用(後に固定式へ変更)。
ホイールベースの短い800kg台の軽量なボディに、回答性に優れた前後サスペンションや、110馬力を発揮する12バルブの1.5リッター直列4気筒エンジンによりすぐれた運動性能を持ち、ホンダは「FFライトウェイトスポーツ」だとうたっています。
さらに、世界初のアウタースライド式サンルーフやルーフから風が送られるルーフ・ラム圧ベンチレーションを設定するなど、最新機能も盛り込んだクルマでした。
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デビューから40年を経過すると、クラシックカーといっても過言ではありません。今回紹介したモデルは一部に過ぎませんが、1983年デビューのクルマに乗るオーナーは愛車のデビュー40年の節目を祝ってあげてもよいかもしれません。
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