1年戦って見えた「未来」とは カーボンニュートラル燃料使ってGR86&SUBARU BRZで挑んだ「S耐 鈴鹿」最終戦の結果はいかに
泣いても笑ってもスーパー耐久シリーズ最終戦! 鈴鹿の決勝はどうなった?
日曜日の決勝は快晴で11月にも関わらず気温は18度前後とレース観戦もしやすい環境。
制限の緩和でピットウォークには朝から多くのレースファンが集まりました。
今回はGR/SUBARUと共に「モータースポーツを起点とするもっといいクルマづくり」の仲間であるMAZDA SPRIT Racingが「マツダ3 Bio concept」、Honda R&D challengeが「シビック・タイプR(FL5)」とニューマシンを投入とニュースも盛りだくさんです。
決勝は序盤からコースアウトやクラッシュが起きる波乱の展開ですが、28号車GR86 CNF Concept/61号車SUBARU BRZ CNF Conceptはそれに巻き込まれることなく接近戦のバトルを続けます。
その模様は公式映像にも何度も取り上げられており、プレスルームでも「GR86の燃費は大丈夫なのか?」、「BRZはいつ仕掛ける?」といった会話が繰り広げられていましたが、レース開始から約30分後の11時20分、61号車SUBARU BRZ CNF Conceptが第2コーナーでスローダウン。
山内選手は「スロットルが作動しない」とコースサイドに停車。ピットからの指示でトラブルシュートをおこなうも再スタートができず、そのままリタイヤとなってしまいました。
一方の28号車GR86 CNF Conceptは、安定したラップで走行を続けます。
レース中に何度かピットに様子を見に行きましたが、メカニック/エンジニアの表情からも、順調に走行していることが解ります。
レース途中に開発責任者の藤原裕也氏に話を聞くと次のように教えてくれました。
「一緒に戦って意味があるので、BRZのリタイヤは残念です。
ただ、彼らがいると思って『彼らはこのタイミングでピットかな?』、『ここで入られたらまずいぞ…』 、『でもここで我々が抜き返すかな?』とシミュレーションしながら戦っています」
こんなとこらからも両社の関係性が解るでしょう。
その後も28号車GR86 CNF Conceptはノートラブルで走行し、チェッカーを受け、今回は予選/決勝共に28号車GR86 CNF Conceptの完全勝利となりました。
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レース終了後に嬉しい光景を目にしました。
リタイヤしたTeam SDA EngineeringのメンバーがゴールしたROOKIE Racingのドライバーを待っていたことです。
そのなかには出張先からそのまま鈴鹿入りしたSUBARU中村社長の姿も。両チームはこれまで仲良くケンカをしながらカーボンニュートラルと次期モデルの開発を一緒におこなってきましたが、一年間のお互いの健闘を称え合っている姿を見て、両社の関係性の良さを改めて感じた次第です。
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