小型SUVの新型車「デリカミニ」発表記念! 激レアさんも多数!? 三菱の「ミニ」「ワイド」なモデル 5選

軽をベースに排気量拡大した「ワイド」モデルは激レア度高め

●コンパクトハイトワゴンの先駆け! 「トッポBJワイド」

 続いてご紹介するのは、小さくなったのではなく、大型化がなされた「トッポBJワイド」です。

 これは軽自動車のトールワゴンとしてリリースされた「トッポBJ」をベースに、大型バンパーや樹脂製オーバーフェンダーを備え、パジェロジュニアと同じく1.1リッターエンジンを搭載した1999年デビューのコンパクトハイトワゴンでした。

トヨタ「ルーミー」よりもはるか先の1999年、いち早く誕生していた三菱のコンパクトハイトワゴン「トッポBJワイド」
トヨタ「ルーミー」よりもはるか先の1999年、いち早く誕生していた三菱のコンパクトハイトワゴン「トッポBJワイド」

 普通車(小型車)登録となったことでリアシートは3人掛けとなり、乗車定員は5名となっていましたが、基本的な室内空間は軽自動車のままだったこともあり、残念ながら注目度は低かったようです。

 また、エクステリアデザインもバランスの取れていたパジェロジュニアとは異なり、トッポBJとは異なる異形のヘッドライトや、バンパーやオーバーフェンダー、サイドモールのみをシルバーとした奇抜な2トーンカラー(モノトーンもあり)なども良い評価につながらず、登場からわずか2年ほどで姿を消すことになってしまいました。

 同様な生い立ちとして、スズキの軽「ワゴンR」を拡幅した「ワゴンRワイド」がのちの「ソリオ」として独立した成功例もあります。

 なおコンパクトハイトワゴンの系譜としては、現在スズキからソリオがOEM提供されており、「デリカD:2」として実質的な後継モデルの位置づけにあるのは、なにか不思議な縁を感じさせます。

●コンパクトミニバンの先駆け!? 「タウンボックスワイド」

 もうひとつのワイド版としては、トッポBJワイドのおよそ半年遅れで登場した「タウンボックスワイド」が存在します。

 こちらも成り立ちはトッポBJワイドと同じく、軽ワンボックスワゴンの「タウンボックス」をベースに、大型バンパーとフェンダー、そして1.1リッターエンジンを搭載したものでした。

 タウンボックスとの大きな違いとしては、荷室部分に+2名分の補助席が備えられており、いざという時は最大6人乗車が可能となっていた点にあります。

 ただし同時期、しっかりとした3列目シートを備え、7人乗りを可能としたダイハツ「アトレー7」やスズキ「エブリイ+」が存在していましたが市場は全体としてそれほど盛り上がりをみせず、タウンボックスワイドもおよそ2年で終売となっています。

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