クルマの「ガラス撥水コーティング」雨だけでなく雪にも効果的!? 二度塗り必須! DIYでできる冬支度のススメ

秋から冬にかけてクルマをメンテナンスするなら、雨だけでなく雪にも対応できるようにしておきたいものです。フロントウインドウの撥水加工もそのひとつですが、DIYでコーティングするにはどうしたら良いのでしょうか。

撥水コーティングが雪にも効くのはなぜ?

 クルマの冬支度として、雨だけでなく雪にも対応できるよう、フロントウインドウの撥水加工もやっておきたいところです。

 本格的な雪が降る前に撥水加工をしておけば、いざ冬を迎えたときに安心して走ることができます。

雪対策としてウインドウに撥水加工するのがおすすめ
雪対策としてウインドウに撥水加工するのがおすすめ

 しかし、撥水加工のやり方次第ではワイパー作動時にコマ飛びしてしまう、いわゆる「ビビり」の原因になったり、最悪の場合はワイパーゴムを傷めてしまうこともあります。

 クルマに使用されるコーティングには「撥水性」と「親水性」の2種類があり、撥水性はその名の通り水を弾くことでウインドウ表面に水が付着しないようにするもので、親水性は逆に水を弾くのではなく、表面に均一な水膜を形成させて視界を確保するというもの。

 親水性はボディには効果的ですが、クリアな視界の確保を優先するフロントウインドウには撥水性が適しています。

 そして撥水性コーティングにも2種類あって、持続期間は短めながら手軽に扱える「シリコン系」と、塗布までには手間はかかるものの持続期間が長い「フッ素系」があります。

 カー用品店などで購入できる撥水性コーティングは、比較的施工が簡単なシリコン系がメインとなり、なかには拭き上げや乾燥を待たなくても良い手軽な商品や、雨が降り出してからでも施工できるものもあります。

 対するフッ素系コーティングは、乾燥に1時間程度必要になるなど施工に時間がかかりますが、そのぶん撥水効果の持続期間が長いといわれています。

 なかには効果が半年持続するものもありますが、その効果を最大限引き出すためには丁寧な施工が必要なことから、主にプロが使う傾向にあるようです。

 シリコン系にしてもフッ素系にしても、コーティング剤の性能をしっかり引き出すためには正しい施工が必要になります。都内にあるコーティング専門店のスタッフI氏に聞いてみました。

「よく市販のコーティング剤では撥水効果が持続しないとか、塗りムラが発生するなどの話を聞きますが、これはガラス表面の下地づくりが不十分な可能性が高いと思われます。

 ガラスの表面はボディの塗装面と比べると滑らかなのですが、ここに汚れが残っていたり油膜が付着したまま、または水分が残った状態ではコーティング剤を塗布してもコーティング膜が均一にならず、ワイパーを作動させることで削ぎ落とされてしまうからです。

 そのため、まずはウインドウのガラス表面に付着した汚れや油膜などをしっかり落とし切る、きれいな下地づくりが重要なんです」

※ ※ ※

 また撥水コーティングは雨だけでなく、雪にも効果的です。ウインドウの表面に積もった雪は、エアコンの「デフロスター」機能を併用することでウインドウ側から溶け出し水分で浮いた状態になります。

 この水分がコーティング剤の撥水効果で表面を滑るように弾かれることから、単純にワイパーを作動させるよりも効果的に雪を除去できるようになるというワケです。

 I氏いわく、フロントだけでなくリアウインドウにもコーティングしておくのが雪対策としては効果的だそうです。

【画像】降雪時にクルマのワイパーなぜ立てる? 撥水加工が効果的なのはどんなとき?(12枚)

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1件のコメント

  1. フロントガラスに撥水コートすると記事のように少し暖気すると簡単にバラバラと剥げます。
    しかし、常に雪が降って道路が白いわけではありません。道路が汚いと泥混じりの飛沫がついて、それをワイパーで拭き取って走るので、いくら丁寧にやってもあっという間に保護膜は剥げます。なのでテキトーにやって、効きが落ちたらまた塗るか、ガラコウォッシャーなど撥水コート入ウインドウウォッシャーの方が手間がないですね。
    それに、デフにヒーターを当ててますから泥水どころか乾いた土埃をワイパーで拭き取るわけですから、手間がかかった割に1日で撥水が落ちることも。そう考えれば洗い流す水、スプレーで塗布するタイプの撥水コート、耐水キッチンペーパーを常備したほうが良いかも知れません。
    あとは住んでいる地域ごとに工夫するしか無いですね。

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