トヨタ“2ドア”「ハイラックス」を“無敵仕様”化! 日野の”トラック”も!? 不安定な南アに最適なソリューション「SVIストップガン」がスゴすぎる
南アフリカの装甲車両メーカー「SVI Engineering」は、トヨタ「ハイラックス」や日野「500(日本名:レンジャー)」などを装甲車化する「SVIストップガンキューブインV2.0 シリーズ」と言う商品群があります。どのようなものなのでしょうか。
“2ドア”「ハイラックス」や日野「レンジャー」を装甲車化
南アフリカの装甲車両メーカー「SVI Engineering(以下SVI)」は、2022年9月21日にトヨタ「ランドクルーザー79シリーズ」をベースに装甲車化した「MAX 3」の6輪仕様車を公開し話題を呼びました。
そんなSVIには、トヨタ「ハイラックス」や日野「500(以下日本名の「レンジャー」)」などの市販モデルを装甲車化する「SVIストップガンキューブインV2.0シリーズ」と言う商品群があります。
SVIは、トヨタや日野、ボルボなどさまざまなクルマをベースに装甲車化するなど、クルマの製造・改造をおこなう南アフリカのメーカーです。
そんなSVIが展開するのが、ハイラックスやレンジャーのような商用トラックなどを、狙撃銃の7.62mm弾丸やM−16の5.56mm弾丸にも耐えられる乗員保護レベルCEN 1063 B6レベルなどを誇る装甲車へと変える装甲キット群「SVIストップガンキューブインV2.0シリーズ」です。
SVIストップガンキューブインV2.0シリーズでは、窓枠に装甲ガラスを装着した一体型ドアアーマーを装着することで、わずかなコストで乗員が怪我を負うリスクを大幅に軽減します。
SVIストップガンキューブインV2.0シリーズには、トヨタ「ランドクルーザー79系」(ダブルキャブタイプのピックアップトラック)用の「ストップガンV2.0プラス」、ハイラックス用の「ストップガン V2.0 ライト」、レンジャー用の「ストップガン V2.0 日野 500」の3種類が存在します。
ランドクルーザー79系用のストップガンV2.0プラスでは、フロアやサイド、各ドア開口部などの、全周に装甲を施し、乗員保護レベルB6を実現。これらの装甲の追加にもかかわらずわずか6週間という短い製作期間を実現しており、その後も車両はトヨタの正規代理店で整備可能な状態となっています。
ハイラックス用のストップガン V2.0 ライトでは、日本でも販売されている4ドアタイプのハイラックスではなく、2ドアタイプのシングルキャブモデルに適用可能なパッケージです。
主に厚さ3.5mmの特殊装甲鋼板と32mmの防弾ガラスを使用することにより軽量化を実現。これによりサスペンションのアップグレードを必要とせずコスト低減に貢献します。その代わり乗員保護レベルはハンドガンと7.62×39mm(AK47を含む)までのライフルに対する防御力を持つB4+になります。
レンジャー用のストップガン V2.0 日野 500は、南アフリカで急増するトラックハイジャック事件に対応するために開発されました。目立たない統合ドアアーマーと、ドアヒンジをアップグレード。さらに、ボルトアクション式のドアロック、キャブチルト機構の改良により、パワートレインへのアクセス性を向上させ、整備性を向上させています。
フロントガラスは分割式で、各窓枠には防弾ガラスが装着されています。また、通常のボディアーマーに加え、ルーフにもプロテクションを施し、床下には特注の装甲鋼板を採用しています。
SVIはこのクルマの利点について「専用設計のシャーシから構築された装甲車よりも低い価格で購入可能」「ほとんどのバリエーションで特別な運転免許証が不要」「メンテナンスが用意」「必要に応じて、現地のトヨタ店でサービスを受けることが可能」などをあげています。
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SVIは南アフリカの会社ですが、南アフリカの治安はとても危険な状態であると言われています。中でもヨハネスブルクは世界の都市の中でも犯罪発生率が高い都市と言われており、ギャングなどが住まうとされる「ポンテタワー」も存在します。
ヨーロッパや北米にあるにある装甲車メーカー「KLASSEN」や「INKAS」の用に高級車ばかりではなく、一般的な乗用車を装甲車化するのは、“犯罪”がより身近だからかもしれません。
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