スズキは2022年8月26日、新型軽商用車の「スペーシア ベース」を発売。商用車の積載性や使い勝手の良さと、乗用車のデザイン性、快適性を両立した新ジャンルとして登場しました。
　
　SNSでは、実車を見た感想や、実際に納車されて使用した感想を述べた投稿も相次いで見られました。

　スペーシア ベースは4ナンバー商用車でありながらも、日常使いのできる「スーパーハイトワゴン」として、車中泊やキャンプといった用途から、配達など個人事業主の副業ユースやワーケーションなど、1台でマルチに使える軽バンという新しいジャンルに位置します。

　エクステリアはマイナーチェンジ前のスペーシア カスタムパーツをベースに黒加飾とし、ランプ類はLEDを採用。カラーもクロスオーバー車に設定されるようないわゆる「アースカラー」なものが設定されるなど、乗用車ユーザーにも受け入れやすいデザインとなっています。

　インテリアはパーソナルユースをメインに考えられたものとなっており、後席を格納しフルフラットカバーを装着することにより、隙間のない平らな荷室をつくることが可能。荷室を分けたり、デスクとしての使用も可能なマルチボードも装備するなど、仕事も遊びも1台で両立できるようなパッケージングとなっています。

　SNSを見てみると、スペーシア ベースについてのコメントが多く見られ、ユーザーからの関心が高いことが伺えます。発売後に街で実車を見かけたユーザーや、実際に納車されたとみられるユーザーの声も見られました。

　外観に関しては肯定的な意見が多く、「黒色（の車両）が走ってたけど普通にカッコイイ」「エブリイだと嫌だった」など、ほかの商用車とくらべてスタイリッシュなデザインが好印象だといった意見が見られました。

　クルマそのもののパッケージングに関しては、「後ろが使い勝手が違う代わりに安くなったスペーシアと思えば購入しやすい」などと肯定する声もあります。

　一方で、「エブリイに対してもN-VANに対してもメリットない」などと、実車を見たことでライバル車やスズキ車のなかでもちょうど中間に位置するパッケージングに対して違和感を覚える人も。

　実際に納車されたとみられるユーザーは、「ブラックエクステリアにアースカラーがイイ」「運転席と助手席の座り心地がいい」「内装もギア感満載」「ユーティリティーボードがいい仕事する」「乗り心地が乗用車」など、デザイン面や質感など、乗用車ライクなパッケージングを良かった点として挙げています。

　良くない点としては「後席が劇的に狭い」を挙げ、「積載力は乗用軽＋α程度」と積載力を憂慮する意見も述べられています。

　このユーザーはスペーシア ベースのまとめとして、「車中泊ソロキャンパーにオススメ」「見て乗って満足できればオススメ」としており、ニーズとパッケージングが合致していれば十分満足できる相棒になりうるといえます。

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　スペーシア ベースは近年の軽自動車ニーズや、コロナ禍での新しいニーズをうまく取り込み、市場を独占するN-VANとの「権力争い」に太刀打ちできるか、今後の販売実績にも注目です。