トヨタの新型ミニバンで「車中泊はできる!」 5ナンバーなのに「イケる」!? 新型「シエンタ」で実際に寝転んでみた
実際に新型「シエンタ」で寝転んで「車中泊」を試してみた!
新型シエンタの2列シート車は、フラットな荷室空間造りを重視した仕様です。
後席(セカンドシート)の背もたれを前倒しすると、同時に畳まれた後席が低く潜り込むように収納される「チルトダウン式」を採用しています。
背もたれと荷室のすき間を埋めるボードも備わり、リアゲートから真っ直ぐフラットな荷室面が誕生。荷室長は最大で2065mmと、コンパクトクラスとは思えない長さと広さを確保しています。
新型シエンタの開発責任者である、トヨタ自動車 Toyota Compact Car Company TC製品企画 ZP 鈴木 啓友さんに話を聞くと「(身長175cmの鈴木さん)が寝転んでも十分な長さを持つ空間に仕上がっている」とコメント。
これに対し、実際に新型シエンタで寝転んでみたという自動車研究家の山本シンヤさんは、次のように話します。
「新型シエンタ 5人乗り仕様の荷室をフラットに倒して寝転んでみましたが、まっすぐに寝ても(前席に)頭がつきませんでした。おそらく身長180cmを超える人でもいけそうです。
ただ、取り外した後席のヘッドレストを置く場所がありません。
これを枕にできるようなディーラーオプションがあると、車中泊する人にとってうれしい装備になるでしょうね」
こうしたアイデアが浮かぶほど、積極的に車中泊できそうなイメージがわくクルマだったと山本さんは話します。
いっぽうで山本さんはこうもいいます。
「フラットな床面自体は快適ですが、そのまま寝転ぶとフロア自体が硬いので、寝床のマットは必須でしょう」
車中泊を想定した実体験に対し、開発者の鈴木さんはこう話します。
「純正アクセサリーに用意される『エアスリープマット』を敷くとすごく気持ちよく寝られます」
エアスリープマットはエアバルブを開くだけで空気が入り、厚さ約90mmに膨らむもので、収納時はコンパクトに丸めることができるものです。
キャンプ用のエアマットなども転用可能ですので、すでに手元にある場合には有効活用するのもよいでしょう。
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なお新型シエンタの3列シート車のシートアレンジ方法は2列シート車と異なり、セカンドシート(2列目席)を座面ごと前転させ、その位置にサードシート(3列目席)を収めるというスタイル。
通常はサードシートを倒したまま載ることが多いという、シエンタユーザーの使い方を考慮したアレンジです。
セカンドシートとサードシートをともに倒した際の荷室の長さは、最大でも1525mmに留まりますが、荷室の床面は2列シート車より低く、送迎時に子どもの自転車を積んだりする場合にも便利な仕様となっています。
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