車中泊もOK! スズキ新型「スペーシア ベース」なぜ4ナンバーで登場? 軽商用バンを選ぶ価値とは?

2人乗りでも良かったけど… 後席が用意されたわけ

 荷室をレジャーで使用するユーザーにとっては乗用モデルのような立派なリアシートは必要なく(これはビジネスユースのユーザーも同様ですが)、4ナンバー登録となることで維持費も若干ではありますが安く抑えられるという点もメリットに感じる人は多いようです。

 ではいっそのこと、「リアシートを廃した2シーター仕様にしてしまえばいいのでは?」という意見もあるかもしれません。

車中泊も余裕の新型「スペーシア ベース」
車中泊も余裕の新型「スペーシア ベース」

 実際、スズキ社内でも開発段階ではそういった案もあったようですが、結局ミニマムながらリアシートも用意されることとなりました。

 これはアレンジのなかで折りたたんだリアシートの背もたれ部分を座椅子として活用するという使い方があるのはもちろんですが、やはり“いざというとき+2名を乗せることができる”というのが大きなポイント。

 実際、同じようなコンセプトのモデルとして、ダイハツ「ハイゼットキャディー」という、軽スーパーハイトワゴンの「ウェイク」をベースとした商用モデルが存在していましたが、そちらは完全2シーターとしてしまったがためにレジャーユースで購入を検討していたユーザーが二の足を踏み、販売が伸び悩むという過去がありました。

 そういった面も考えると、乗用車的な快適な乗り心地を持ちながら普段は荷室が広く使え、いざというときは4人乗車が可能で維持費の安い4ナンバー登録というスペーシアベースは、それぞれの車種のスキマを上手く突いたモデルともいえるのではないでしょうか。

スズキ・スペーシアベース のカタログ情報を見る

【画像】真っ黒グリルが無骨でイイ! 新型商用バン「スペーシア ベース」がイケてる!(36枚)

買って終わりじゃない!購入後も進化する最新トヨタ

画像ギャラリー

Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【2024年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー