トヨタ新型「クラウン」登場! 何が変わる? 15代目セダンは新車70%査定も期待出来る? 気になる先代のリセールバリュー
先代クラウンのリセールバリュー、現在はどうなっている?
先代モデルには、2L 直列4気筒ガソリンエンジン、2.5L 直列4気筒ハイブリッド、そして3.5L V型6気筒ハイブリッドという3つのパワートレインが用意されており、発表時の価格は460万6200円から718万7400円となっていました。
トヨタの販売店関係者によると「もっともリセールバリューが高いのは最上級グレードの『RS アドバンス』で、とくに2.5L ハイブリッドのものが人気が高い」といいます。
2.5 L ハイブリッドの「RS アドバンス」の新車価格は597万円でしたが、例えば、走行距離が2万から3万km程度のものであれば、状態次第で400万円から450万円程度のリセールバリューが期待できるようです。
そのほかのグレードも、状態次第で300万円台でのリセールが期待できそうです。
やはりスポーティな「RS」がリセールバリューが高い傾向がありますが、その一方で厳選された装備が特徴の「S Cパッケージ」や、高級感を強めた「G」のリセールバリューは控えめのようです。
この背景には、「RS」や「RS アドバンス」は個人利用が多い一方、そのほかのグレードでは法人利用も多いという点があります。
法人利用の場合、年式に比べて走行距離が長くなりやすいことから、結果として下取り価格も低くなりやすいようです。
逆にいえば、「RS」や「RS アドバンス」以外のグレードでも、状態が良ければ新車価格の70%以上での下取りも期待できそうです。
ただ、一般的にはかなりの高水準といえる先代クラウンのリセールバリューですが、同じくトヨタの「アルファード」や「ハリアー」といったモデルの一部には、新車価格と同等かそれ以上の下取り価格がつくケースもあるといいます。
このように考えると、昨今の中古車相場全体の高騰を考慮すると、クラウンほど名の知られたモデルにしてはやや物足りないといえるかもしれません。
※ ※ ※
通常、新型が登場すると先代モデルの中古車相場は低下する傾向にあります。
ただ、クラウンの場合、新型と先代では性格が大きく異なることもあり、ほかのモデルに比べて新型登場の影響は少ないようです。
また、法人利用の多いクラウンは、節税目的から高年式の中古車の需要も高く、一般的なモデルに比べて高年式車の中古車価格が高いという特徴があります。
こうした事情を考慮すると、先代クラウンのリセールバリューは、今後1〜2年は高水準が維持される可能性は高そうです。
新型セダンはアルファードが駐車できる駐車場にすら駐車不可になる幅1850mmオーバーだから日本では新型セダンが伸び悩む分先代の中古が伸びそう