レクサスの「高級SUV」に驚愕!? 「大人の余裕&気持ちいい」を両立! 今冬発売の新型「RX」を最速試乗してみた!
2022年8月末にアメリカにてレクサスの新型「RX」の先行試乗会がおこなわれました。ラグジュアリーSUVのパイオニア的存在ですが、その質感や走りはどのような進化を遂げているのでしょうか。
最速試乗! で分かった新型「RX」の凄さとは
2022年6月1日、レクサスは新型「RX」を世界初公開。日本での発売は2022年冬を予定しています。
そうしたなかで、先行して同年8月末にアメリカにて試乗会がおこなわれました。
RXは、1998年に「高級セダンの快適性を兼ね備えたSUV」として開発され、プレミアムクロスオーバーSUVというカテゴリーを開拓。そこから24年、5代目となる新型RXが発表されました。
今回、試乗会が開催された場所はアメリカ・ロサンゼルスから北に144km離れたリゾート地、サンタバーバラになります。
RXは約95の国と地域で累計350万台を発売するレクサスの絶対的なエースであり、失敗は許されません。
ただ、レクサスのブランドホルダーである豊田章男社長は常日頃から「失敗を恐れるな」と語っていますが、RXの開発陣にこのように語りました。
「RXを壊してください」
チーフエンジニアの大野貴明氏は「社長の一言は『コアモデルだからこそ“挑戦”が必要』と理解しました。先に登場したNXは、次世代レクサス第1弾と高い評価を受けていましが、その武器を上手に活用しながら次の時代に向けた『新たな基準』を作るつもりで開発を進めました」と語っています。
この言葉から「RXは大きなNX」ではないということが解っていただけるでしょう。
それは乗る前から実感します。
パッと見はNX/RZとの共通性を感じるものの、よりボディに溶け込んだスピンドルグリルに加えて、ホイールベース延長や前後トレッド拡幅によるスタンスの良さ、更にはよりボリューム感のある面構成などから、「伸びやかさ」と「柔らかさ」から、やんちゃなNX、先進性のあるRZに対して、優しいけど頼りがいのある兄貴といった印象です。
ちなみにボディサイズは全長4890(±0mm)×全幅1920(+25mm)×全高1695(-10mm)と先代とほぼ同じですが、より堂々としたスタイルに感じます。
インテリアはNX/RZに続いて新世代レクサスのコクピットデザイン「TAZUNA Concept」を採用。
タッチパネルとステアリングスイッチをフル活用させる操作系は共通ですが、メーターフードからドアトリムまで連続的につながる造形により、エクステリア同様に奥行きや伸びやかさが強調されたデザインで、スポーティよりもエレガントな印象。
NXで気になっていたソフトパッドと樹脂部品の質感や隙間などもシッカリと整えられています。
ちなみにNXに装着のダイヤル式ドライブモードは廃止されタッチパネル対応となっています。
これには賛否がありますが、ステアリングスイッチのカスタム機能のなかにドライブモードが格納されています。
残念なのはシフト周りのレイアウトです。NXよりも左右方向の余裕があるかつ、リモートタッチ廃止でレイアウトの余裕があるにも関わらず、縦配置のカップホルダーやシフト下の小さなスイッチなど洗練度に欠けます。
未来感があるインパネ周りとのギャップが気になるので、もう少し何とかしてほしい所です。
居住性はパッケージの刷新で大きくレベルアップ。とくにリアシートは先代+60mmとなる2850mmのホイールベースが活きており、足元スペースはフォーマルユースが可能なほどのゆとりがあります。
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