日産「マーチ」40年の歴史に幕!? ヤリスもフィットもかなわない! 超老舗コンパクトカーの思い出深い歴代4モデル

4代目で国内販売終了か!? ただし欧州向けに「5代目」も存在していた!

●4代目「マーチ」[K13型/2010年-2022年]

 2010年にモデルチェンジした4代目は、新開発のVプラットフォームと、アイドリングストップ機構付き1.2リッター 直列3気筒の低燃費エンジンを組み合わせています。

 もっとも大きなニュースは、初の海外生産モデルとなったことでした。日本仕様は日産のタイ工場製です。

 その後2022年現在に至るまで12年間生産を継続し、結果として歴代マーチ最長のロングセラーモデルとなっています。

 先代の12SRに代わる本格的なスポーツモデル「マーチ NISMO(ニスモ)」や、レトロスタイルの「マーチ ボレロ」などの派生モデル展開も歴代同様です。

新ジャンルの「リッターカー」ということもあって、力の入ったプロモーション展開とともに華々しくデビューした初代(K10型) 日産「マーチ」(写真は「マーチ 5ドア FT」5ドアモデル[1983年])
新ジャンルの「リッターカー」ということもあって、力の入ったプロモーション展開とともに華々しくデビューした初代(K10型) 日産「マーチ」(写真は「マーチ 5ドア FT」5ドアモデル[1983年])

 なお新聞報道があったマーチの生産終了ですが、2022年9月上旬現在、メーカーからの正式発表はまだありません。日産の公式ホームページ上でもマーチは販売継続中となっています。

 ただしサイト内の注釈文に「一部、仕様・グレード・カラーについては、生産上の都合でご用意できない場合がございます」と小さく記されており、今後なにかしらの動きがあることがうかがえます。

 あらかじめ生産された在庫車両がなくなるまで、しばらくの間は継続販売していくものと予想されます。

※ ※ ※

 日本では生産中止が伝えられるマーチですが、2017年に欧州専用車として後継モデルの5代目(K14型)が発売されています。

 歴代モデルともにかわいらしいスタイリングでマーチらしさを継承してきましたが、5代目に関してはVモーショングリルを起点としたシャープなスタイリングが特徴。ワイド&ローなフォルムで、独自のスポーティなイメージを強く感じさせています。

 なお欧州では初代よりマーチとは呼ばず、一貫して「マイクラ」の名称が使用されているのも面白いところです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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