オールシーズンタイヤの代表格に新モデル登場! グッドイヤー「ベクター4 GEN3」の進化とは?

オールシーズンタイヤの代名詞ともいえるグッドイヤー「ベクター・フォーシーズンズ」が、第3世代の「GEN3」に進化しました。夏冬の試走会で実際に乗ってみて、その性能を確認してみました。

タイヤノイズが劇的に低減 ウエット路も強い

 グッドイヤーの新オールシーズンタイヤ、「ベクター4シーズンズGEN3」が登場しました。

オールシーズンタイヤの新製品グッドイヤー「ベクター4シーズンズ GEN3」
オールシーズンタイヤの新製品グッドイヤー「ベクター4シーズンズ GEN3」

 その名のとおり、ジェネレーション3(第3世代)に進化したオールシーズンタイヤ、ベクターの新製品で、乗用車用とSUV用を用意。

 乗用車用のベクター4シーズンズGEN3のサイズは15インチから19インチ、40シリーズから65シリーズまで全21サイズ、ベクター4シーズンズGEN3 SUVは17インチから20インチ、50シリーズから65シリーズまで全5サイズ。価格はともにオープンです。

 従来のベクター4シーズンズハイブリッドも併売されます。つまり従来品はスタンダード、新しいGEN3は「プレミアム・オールシーズンタイヤ」という立ち位置になります。

 V字型の左右対称トレッドパターンは従来品と似ていますが、GEN3は従来品にあったセンターリブが廃止され、V字パターンの角度が寝かされたことが特徴です。さらにトレッド中央には大型のサイプを配置、排雪性能を向上し、雪上グリップ性能を向上しているといいます。

※ ※ ※

ドライやウエット路など、夏タイヤとしての性能はどう進化したのでしょうか。この8月、千葉県にあるイベント会場で試走会が催されました。

 まずは新製品ベクター4 GEN3を装着したシトロエン「ベルランゴ」で一般道を走行します。圏央道に向かい、高速走行をチェックします。

グッドイヤー「ベクター4シーズンズ GEN3」を装着したシトロエン「ベルランゴ」で走行
グッドイヤー「ベクター4シーズンズ GEN3」を装着したシトロエン「ベルランゴ」で走行

 従来品ベクター4ハイブリッドは、数あるオールシーズンタイヤのなかでもトータルバランスが良く、素直な特性を持っています。ただし高速走行時のタイヤノイズが比較的大きいのが気になる点でした。

 新製品ベクター4 GEN3は「シャー」というパターンノイズも、「ゴー」というロードノイズも抑えられているのがはっきりと感じ取れます。これは、誰が乗ってもその進化を体感できるレベルです。資料にも、従来品と比べてパターンノイズは36%、ロードノイズは31%低減と書かれています。

 これは新Vシェイプトレッドによる効果。またパターン配列をより細分化することで路面からのピッチ音を分散した結果だといいます。

 ワインディングでも、ベクターらしい素直なハンドリングは変わりません。これは冬タイヤに分類されるオールシーズンタイヤを履いている印象はなく、夏タイヤのようにふつうに走行できます。

 続いて、特設コースにて新旧タイヤのウエットブレーキ比較をおこないます。テスト車はトヨタ「カムリ」です。

 70km/hまで加速してブレーキング、その距離をGPSを用いたデータロガーで測るのですが、何度試しても新製品GEN3のほうが短い距離で止まります。リリースによると、ウエットブレーキは従来品よりも8%向上しているようです。

 さらにウエットハンドリングを比較するため、日産「リーフ」でパイロンスラロームを走行します。従来品も鈍さもなく、素直なハンドリングで好印象なのですが、新製品のGEN3は同じ速度でも横のグリップが高く、そこから先速度を上げていっても滑り出しが穏やかでした。

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