オールシーズンタイヤの代表格に新モデル登場! グッドイヤー「ベクター4 GEN3」の進化とは?
圧雪路ではタイヤを気にせず普通に走ることができる
2022年2月に、長野県・女神湖において冬の試走会が開催され、冬道での性能も確認しました。
まずは新製品のベクター4シーズンズGEN3 SUVを装着したトヨタ「ハリアー」で、一般道を走行します。
2月の女神湖周辺は、朝晩はマイナス10度以下に下がり降雪も多い場所です。この時期、路面も圧雪路が中心となります。
そんななか、GEN3 SUVを装着したハリアーは、ふつうに走ることができました。特に圧雪路では駆動/制動ともに十分なグリップ力を発揮、雪詰まりによるグリップ低下も起こらずに安定した走りを続けます。こうした路面では、スタッドレスタイヤとほぼ変わらない感覚で走行できます。
もともと従来品のベクター4シーズンズハイブリッドも雪道に強いタイプのオールシーズンタイヤなのですが、新製品GEN3 SUVもその流れを汲んでいます。
場所によっては、雪が溶けてシャーベット状になっている路面や凍った路面、ウエット路面とさまざまな路面が登場しますが、無理のない運転を心がけている限り、一度もヒヤッとすることはありませんでした。女神湖周辺には多くのスキー場が存在していますが、ベクター4シーズンズGEN3を装着していれば、悪天候でない限りは、スタッドレスタイヤではなくても愛車でアクセスすることは可能です。
続いて女神湖上に用意された特設コースで比較試走をおこないます。
まずは従来品ベクター4シーズンズハイブリッドから。トヨタ「プリウス」で試走します。
基本的にはアイス路面の苦手なオールシーズンタイヤなので、女神湖の氷上コースでは発進の際、慎重にアクセルペダルを踏まないとスリップしてしまいます。ただし氷の上に雪があるような路面では、ある程度の発進/加速は可能です。
スラロームに関しても同様で、速度を落として細かいアクセルワークをおこなわないとなかなか曲がりません。ハンドル応答性も鈍く、思い通りに運転することはできませんでした。
続いて新製品のGEN3に乗り換えます。発進時にアクセルワークに気をつけないとタイヤがスリップするのは従来品と同様ですが、スラローム走行で違いが出ます。ハンドルを左右に切った際の手ごたえが良く、横グリップが従来品に比べて良い印象です。
クルマの鼻先が内に内に入っていこうとする感覚が、従来品とは異なります。また圧雪した路面でのブレーキングは、従来品よりも高いことを実感しました。スノー制動は従来品に比べて5%向上しているそうです。
女神湖という氷の上では、逆にスタッドレスタイヤの重要性をあらためて感じましたが、そんななかでも新製品ベクター4シーズンズGEN3の進化ぶりも垣間見ることができました。
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もともと従来品のベクター4ハイブリッドも、非常にバランスの良いタイヤで好印象だったのですが、新製品ベクター4 GEN3は、バランスの良さは変わらず、さらにタイヤノイズの低減を実現。スノー路面も含めてウエット路やドライ路面などさまざまな路面の走行性能を高めながら快適性も兼ね備え、まさに「プレミアム」と呼ぶにふさわしいオールシーズンタイヤに仕上がっていました。
今回は試せませんでしたが、さらにライフ性能も向上しているということ。資料によれば、従来品よりも30%も向上しているようです。
従来品の良さはそのままに、さらに進化した新製品ベクター4シーズンズ GEN3。そのバランスの良さは試す価値ありです。
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