なぜトヨタは新型「クラウン」に純正ドラレコを採用? 後付不要の「メーカーオプション」 標準装備化は出来るのか

2022年7月15日に発表されたトヨタ新型「クラウン」には車載カメラを使った「ドライブレコーダー(ドラレコ)」が初採用されました。これまでの純正ドラレコとは何が違うのでしょうか。

需要高まるドラレコだけど…なかなか標準装備にならないのはなぜ?

 なぜ便利で需要もあるアイテムであるのにもかかわらず、標準装備として普及しないのでしょうか。

 マツダの広報担当者は、ドラレコが標準装備されない理由について、以下のように話します。

 「ドラレコは、機能も価格も本当に幅広くラインナップされています。標準装備として搭載すると、すべてのユーザーにその価格などを負担してもらうことになります。

 なかには搭載を望んでいないお客さまもいらっしゃるため、オプションとしてラインナップすることでお客様に選択肢を残しています」

 また、とある国産メーカーの商品企画担当者は次のように述べています。

「ドライブレコーダーの需要が高まると同時に普及率も上がっていることは理解しています。

 実際に事故の際の判例における証拠のひとつにドライブレコーダーの映像が用いられるケースもありますが、まだその判断はまちまちです。

 そのほか、プライバシー保護の問題もあり、一概に標準装備とするためには色々とハードルが高いのが現状です。

 そうしたこともあり、あくまでもメーカー/ディーラーでのオプションとして、お客さまに選んで貰う余地が残されている現状が続くのではないでしょうか」

ホンダアクセスでは「前後車内3カメラ」を純正ドラレコとしてラインナップしている
ホンダアクセスでは「前後車内3カメラ」を純正ドラレコとしてラインナップしている

 実際に「ドラレコはいらない」という声もあり、SNSでは「余計なものを付けたくない」「どこを走ったかわかってしまうのでプライバシーを守るため不要」「付けるなら安いモデルでいい」などという声も挙げられています。

 ユーザーによってもドラレコに求めるものは変わってくるため「ユーザーに選択肢を残す」という方針も、ひとつの正解といえそうです。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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