「北陸方面は広域迂回を」北陸道と国道8号の復旧状況は? 高速は上りのみ10日開通
大雨に伴う土砂災害に見舞われた北陸道と国道8号ですが、お盆休みを控えた2022年8月9日時点の復旧状況をまとめました。
高速下りは8月末までかかる見込み
2022年8月4日からの大雨で、中京・近畿と北陸を結ぶ動脈の北陸道や国道8号が、福井県内で被災しました。8月9日17時現在の路線別の現状と復旧見込みは次のとおりです。
●北陸道
・下り(金沢方面):8月末まで通行止め
敦賀IC→今庄IC間が通行止めです。解除は8月末頃の見込みです。
この区間の下り線では、敦賀トンネル坑口付近で約2万立方メートル(大型ダンプトラック約4000台分)におよぶ大量の土砂が道路に流入。6日午前にNEXCO中日本・福井県・敦賀市・北陸電力が合同で現地調査を実施し、その結果を踏まえ、NEXCO中日本が応急対策工事を進めています。
ここ以外の下り線の小規模な災害箇所2箇所は、応急対策工事が完了しています。
・上り(米原方面):10日通行止め解除
武生IC→敦賀IC間が通行止めです。解除は10日0時の予定です。2車線が開放されます。
この区間の上り線では、敦賀トンネル坑口付近で約1000立方メートル(大型ダンプトラック約200台分)の土砂が道路に流入。現在は土砂撤去、大型土のう設置を完了し、土留めのための杭などを設置する応急対策工事が進められています。
●国道8号
国道8号は両方向とも9日5時に通行止めが解除されましたが、福井県南越前町大谷の一部区間で片側交互通行となっているため、激しい渋滞が発生しています。交互通行解消までは、まだ相当の時間がかかる見込みといいます。
なお、米原方面に向かう全車種を対象に、10日0時から北陸道上りの対象区間で通行料金を徴収しない無料措置が取られます。
北陸道上りの武生IC・今庄IC・南条スマートICから入り、北陸道上りの敦賀IC・木之本ICと、舞鶴若狭道の若狭美浜IC・敦賀南スマートICから出ることが条件です。
対象区間を超えた利用(武生IC→長浜IC間など)や、対象区間のうち途中ICのみ(敦賀IC~木之本IC間など)を利用した場合は、通常の通行料金が請求されます。
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滋賀から金沢方面へ向かう場合、今月いっぱいは国道8号が主要ルートになりますが、その国道8号は前述のとおり片側交互通行により5kmを超える渋滞も発生しています。
また、長浜市・敦賀市と南越前町・越前市を結ぶ国道305号・国道365号・国道476号も通行止めが続いています。
国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所は、国道8号を使った不要不急の移動は控えるとともに、特に北陸方面は東海北陸道や中部縦貫道(油坂峠道路・永平寺大野道路)を経由するなど、広域に迂回するよう協力を呼び掛けています。
道路交通情報センターのサイトを見る癖があるだろう人には関係ないと思うけど、新潟、山形、秋田、青森の沿岸もかなりやられているので注意。内陸でも山間部は山を削って道路を通しているところは、法面(のりめん)崩壊も普通にあるので、路肩から水が湧いている場所は注意。あと、川沿いの道路は川側の路面に亀裂が入っていると、下が空洞の可能性があるので通過時に陥没のリスクあり。