史上最強!? ホンダの爆速スポーツ「新型シビック タイプR」ついに登場! FF最速は確実か?

「量産FF車最速」の称号奪還に期待!

 新型シビック タイプRはコーナリング性能も進化しています。

 まず新型のボディは従来モデルに対してリアのねじり剛性を15%向上、さらにダウンフォースは200km/h走行時に約900Nmの車体を下に押し付ける力を受け、かつ、「タイプR史上最高の前後バランス」としてコーナリング能力向上に貢献しました。

ホンダ新型「シビック タイプR」
ホンダ新型「シビック タイプR」

 また、265幅のタイヤ(径は先代よりワンサイズ小さい19インチ)に合わせたサスペンションジオメトリーの最適化とサスペンションのキャンバー剛性アップも含めて、「量産FF車のなかでナンバーワンの旋回G」と資料ではうたわれています。

 シビック タイプRは従来型でも完成度が高く、その速さは異次元レベルでした。しかし新型は、それを超えることが宿命づけられています。

 先代に続いて開発責任者を務めた柿沼秀樹氏は新型の進化について「開発は自分と向き合って、どこを伸ばせるかと自問自答する日々。先代の開発が終わった翌日から、次のモデルのことを考え始めた」と開発にかけた意気込みを教えてくれました。

※ ※ ※

 シビック タイプRは歴代モデルがニュルブルクリンクでライバルたちと「量産FF車最速」の座をかけてタイムアタックをおこなっていますが、先代の後期型モデルは新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてタイムアタックができませんでした。

 そのため現在はルノー「メガーヌR.S.」がタイトルホルダーとなっていますが、新型シビック タイプRがそのタイトルを奪還することを期待せずにはいられません。

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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