ガソリンとハイブリッド「結局どっちが買い!?」新型ミニバンで選ぶべきは「ハイブリッド一択」な理由

燃費差に加え、税金優遇や将来の下取り価格まで…もはや選択肢は「ハイブリッド」しかない!?

 続いては、燃費性能の違いにおける燃料コストの差を計算してみましょう。

 カタログ燃費(WLTCモード燃費)でみると、新型ノア(S-Z)のガソリン車は15.0km/L、ハイブリッド車が23.0km/Lとなっています。

 実燃費を8掛けと仮定すると、ガソリン車が12.0km/L、ハイブリッド車が18.4km/Lということになります。

 1000km走るのに必要な燃料は、ガソリン車が83.33リッター、ハイブリッド車が54.35リッターという計算です。

 新型ノアは、ガソリン車、ハイブリッド車ともにレギュラーガソリン仕様となっています。

 2022年6月22日時点の資源エネルギー庁の発表によると、レギュラーガソリンの全国平均は173.9円となっていますが、ここは分かりやすくするために「170円/リッター」で計算してみましょう。

 1000km走るのに必要なコストは、ガソリンモデルがおよそ1万4166円、ハイブリッド車がおよそ9240円ということになり、1000km走るコストの差は4926円となりました。

 もし月に1000km走ると仮定すると、1年で5万9112円の差額となり、4年間で23万6448円となります。

 つまり4年乗り続けると、購入時の差額である21万9400円を簡単にペイできる、という計算となるのです。

[※編集部注記:2022年7月8日、自動車税額の記載に誤りがあったため修正。加筆済み]

トヨタ 新型「ノア」
トヨタ 新型「ノア」

 また、最終的に車両を手放す際の売却額においても、差が出そうです。

 同程度のガソリン車とハイブリッド車では、20万円前後の買い取り(下取り)価格差があります。こちらは先代ノア/ヴォクシーでの中古車買い取りデータを参考にしたものです。

 場合によっては、3年乗って初回車検のタイミングで手放したとしても、ハイブリッド車のほうが結果的に少ない出費で乗ることができるということになる可能性も高そうです。

 ガソリン車に比べると複雑な機構を持つハイブリッド車ではありますが、新車で購入すれば3年はメーカーの保証が付きます。延長保証もプラスすれば、向こう5年間はトラブルが発生しても予定外の出費が発生することはありません。

 そういったことを考慮すると、よほどの理由がない限り、新型ノア/ヴォクシーにおいては、ハイブリッド車を購入したほうが結果的に少ない費用で、より快適なドライブを楽しむことができるといえるのではないでしょうか。

 クルマ選びをする際は、目先の支払い額だけでなく、中長期的なことも考慮することで、より賢い買い物ができるのです。

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トヨタ 新型ヴォクシー
トヨタ 新型「ノア」サードシートと荷室

Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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2件のコメント

  1. 2022年3月以降に購入したハイブリッド車はグリーン化特例の対象では無いので、自動車税の75%減税は誤りかと思うのですが。

    • このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
      修正いたしました。

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