「涼しくならない!」エアコン故障で真夏のクルマは灼熱地獄!? 見過しNGな症状とは?
フィルターの目詰まりに要注意!
次に多いのが、カーエアコンの作動が不安定な症状です。最初だけ冷えてすぐに冷えなくなったり、効きが悪いと感じることがあります。
「そういった不安定な状態の場合も、エバポレータ―のエクスパンションバルブが目詰まりか固着している可能性があります。
またはコンデンサーに備えられた電動ファンの故障も疑われます。単純な場合は、エアコンフィルターの目詰まりということもあります」(H整備士)
この不安定な作動には、冷風が出たり出なかったりするケースもあります。これもやっぱり大きなトラブルの前兆なのでしょうか。
「最近搭載されることが増えたオートエアコンで起きやすい症状です。これは外気温センサーの不良、または配線がどこかで断線している可能性もあります。
またコンプレッサーが目詰まりを起こすと同じような症状になることもあります。
断線を調べて修復するかコンプレッサーの清掃、サーミスタや外気温・車内温度センサーの交換などが必要になるかもしれません」(H整備士)
さらに、トラブルのきっかけとなることも多いのがエアコンフィルターの目詰まりです。
カビやホコリなどの異臭が送風口から漂ってくる場合は、フィルターが目詰まりしている可能性が高いのだそうです。
「通常、カーエアコンのフィルターは走行1万km、または1、2年を目安に交換が推奨されている消耗品ですが、交換しないまま乗っている人が多いです。
消臭効果が高そうな活性炭入り消臭フィルターなどは、劣化すると逆に悪臭を放つこともあります。
新品のフィルターに交換するだけで異臭がおさまればいいのですが、それでも消えないのであればエバポレーターにカビが発生している可能性もあり、洗浄が必要になります」(H整備士)
カーエアコンのフィルターは、取扱説明書を見れば自分でも簡単に交換することができます。
通常は助手席前にあるグローブボックス奥にフィルターが配置されており、新しいものに交換するだけ。
カー用品店はもちろん、インターネットでもたくさんのフィルターが販売されているので、車種に合ったものを選んでください。自分でやるのは不安という人は、プロに依頼すると良いでしょう。
「カーエアコンが壊れたとまではいかなくても、効きが悪かったり冷えない気がする場合は、機器の経年劣化で単純に冷却能力が下がっている可能性もあります。
フィルター交換やエバポレーターの洗浄、コンプレッサーのチェックなどをディーラーや整備工場などにお願いしておくと、夏も快適に過ごせると思います」(H整備士)
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気になる費用ですが、カーエアコンのフィルター交換はフィルター代+工賃が2000円から5000円程度、冷媒ガスの補充が3000円から5000円程度(作業時間は2、3時間)、エバポレーターの洗浄は1万円から3万円程度でしょう。
心臓部であるコンプレッサーが故障してしまうと5万円から10万円もの出費を覚悟しないといけません。
消耗品などはできる限り早めに交換することで故障を未然に防ぐことができます。カーエアコンの状態を万全にして、夏でも快適なドライブを楽しみましょう。
前の車で発売から何年も経っているけど、エアコンが効かなくて調べたらヒューズが飛んで、交換してもすぐ飛ぶからディーラーに持ち込んで修理したら、しばらくしたらリコールがかかって返金してくれたことがあったな。
前乗ってた車はエアコンが壊れたので取り外して終了。車が軽くなって燃費が上がった。今の車も11年経過しているが、エアコンを滅多に使わず窓全開で運転しているので使用頻度は非常に少なく、今でも十分に機能している。冬でも窓が開けられない猛吹雪などの日は外気との温度差のために室内が曇ると視界確保のために使用することもあり、定期的に動作させている。だから故障にはすぐ気付く。