名神IC直結! 国道1号・8号合流の渋滞箇所でバイパスが建設中 滋賀で進む2つの流れの分離手術
滋賀県内で、国道8号の「野洲栗東バイパス」の事業が進んでいます。国道1号と合流し、かつ、名神高速の栗東ICに接続する箇所の改良ですが、どのようなルートなのでしょうか。
滋賀県内にある国道1号と国道8号の合流地点で改良工事が進んでいます。名神高速のICともつながる計画ですが、どのような事業なのでしょうか。
滋賀県を走る国道8号は栗東市内で国道1号と合流していますが、どちらも幹線道路であり、さらに合流地点には名神高速の栗東ICもあるため、混雑が慢性化しています。
栗東ICから近い国道8号の交通量は2車線(片側1車線)にもかかわらず1日3万台近くで混雑度も2.0を超えています。混雑度は、1.0未満だと昼間12時間を通して混雑することなく円滑に走れる程度、1.75以上だと慢性的に混雑している程度となるため、現状の2.0は交通容量を大幅に上回っており対策が必要な状況といえます。
こうした状況を改善するため、国土交通省近畿地方整備局は、1982年度から国道8号「野洲栗東バイパス」の事業を進めています。
延長は野洲市から栗東市にかけての4.7km。道路は4車線(片側2車線)で設計速度は80km/hです。終点は名神の栗東ICに直結します。
バイパス事業は、2022年度は調査や用地取得、工事が推進されます。開通は2025年秋になる予定です。
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国道8号と合流する“相手”の国道1号も、バイパス道路の整備が進められています。
現在、湖南市の野洲川に架かる石部大橋で現道と分かれて名神の栗東湖南ICにつながる「栗東水口道路」というバイパスがありますが、この道は将来、さらに東へ延び、接続する山手幹線を介して大津市方面につながる計画です。
野洲栗東バイパスと栗東水口道路が整備されることで、国道8号の「湖南地域~大津市」と、国道1号の「甲賀地域~大津市」という2つの交通の流れが分離され、栗東付近の混雑緩和が期待されています。
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