カタログ燃費はウソなのか? クルマの実燃費と差がつくワケ

燃費向上のため、ユーザーがいますぐできることは?

 燃費がカタログの数字に届かない理由を説明しましたが、それでも「できればカタログの数字に近づけたい」という思いは、誰もが抱くのではないでしょうか。そこで、燃費向上のためにユーザーができることを考えてみましょう。

 とはいっても、クルマの使い方そのものを変えることは難しいですよね。クルマを使って近所の買い物に行くことが燃費に悪いからといって、毎日の買い物をやめるわけにはいきません。ですが、そうしたときにもちょっとしたことで燃費を改善することは可能です。

 ひとつはアイドリング・ストップ。路肩や駐車場で人を待っているようなときは、エンジンをストップしましょう。暖気運転も最近のクルマであれば必要ありません。ただし、アイドリング・ストップ機能がついていないクルマの場合、信号待ちでのエンジン停止は危険なので行わないようにしてください。

 運転技術としては、無駄な加速をしないことが重要です。先に見える信号が赤なのに、無駄にアクセルを踏まないようにしましょう。もちろん速度の上げ方も重要です。無駄に急いで加速したり、逆に加速するのに時間をかけすぎることも燃費にはよくありません。周囲の流れに合わせた適度な加速を心がけてください。

 また、クルマの重量が軽いほど燃費は向上しますので、不要な荷物をクルマから下ろすようにしましょう。クルマの軽量化ということでホイールを軽いものにする場合は、ついでに最新のエコタイヤへ換装することもおすすめします。タイヤが燃費に与える影響は意外に大きく、トーヨータイヤの試算によれば、ガソリン単価140円/l、年間走行距離1万2000km、燃費10.0km/lという条件下で、一般タイヤ(ころがり抵抗係数10.5)から低燃費タイヤ(ころがり抵抗係数6.5)に履き替えた場合、ガソリン代にして年間およそ6166円の節約になるとのこと。

 メンテナンスも重要でしょう。クルマが完調なのは大前提。定期的なメンテナンスを行ってください。

 クルマの燃費を良くするということは、おサイフにも環境にも優しいということです。これを意識して無駄な急加速が減れば路上の安全性も高まり、まさに良いことずくめ。燃費に関心があるのならば、ぜひとも愛車の燃費向上を目指してみませんか。

【了】
提供:乗りものニュース

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