最強の「車中泊仕様車」が凄い! コロナ禍でも追い風の「キャンピングトレーラー」市場が盛り上がる理由とは

軽量な750kg以下のトレーラーならけん引免許も不要! しかし免許を取得すべき理由とは

 さてキャンピングトレーラーで気になるのが、けん引するための免許です。いわゆる「けん引免許」ですが、トレーラーの場合は重量が750kg以下であれば、けん引免許は不要です。

 そのため、かつては750kg以下のモデルに国内の注目が集まっていました。

小型キャンピングトレーラー[画像はイメージです]
小型キャンピングトレーラー[画像はイメージです]

 しかし、昨今は事情が変わってきたと、埼玉県にあるキャンピングカービルダー、RVランド本店のスタッフは次のように話しています。

「自走式もそうですが、最初は小さくて手軽なモデルを買うのですが、使っているうちに居住性に対しての欲が出てくるユーザーさんがほとんどです。

 そのため、買い替えで大きくなっていくという傾向があるのです。

 トレーラーも同様で、最初は750kg以下のモデルを探しに来るお客さまが多いですが、結局は実車を見て750kg以上のモデルが欲しくなる人がほとんどです。」

 750kg以下のモデルの居住空間は、トヨタ「カムロード」などをベースにしたキャブコンバージョン(キャブコン)とほぼ同等の広さ。

 それでも魅力的なのですが、そのひとつ上のサイズを見てしまうと考え方が変わってしまいます。

 広いダイネット(リビング・ダイニングスペース)にベッドルーム、洗面所、トイレ&シャワールーム。その装備と空間は、まるでコテージなみ。

 これに加えて、トレーラーの独特の運転技術も、750kg以上のモデルを選ぶ要因になっていると、前述のスタッフは次のように話します。

「トレーラーは曲がるときや後退のときに、独特の動きをします。

 免許がないモデルでも、これを十分に理解して、技術を習得しなければけん引できません。

 だったら、きっちりと免許を取得して、大きなモデルに乗ったほうがいいだろうというお客さまが多いのです。」

 ちなみにけん引免許は、自動車教習所では15万円前後で取得できます。

 しかし、仕事などでけん引免許が必要な場合などにおいては、働く人の能力開発やキャリア形成を支援する「教育訓練給付制度」を使うことも可能です。

 この制度を使えば、教習所に払った金額の20%の給付金が支給されるのです。つまり10万円強でけん引免許が取得できることになります。

 取得までにかかる時間ですが、規定教習時間は12時間。実技だけで、学科教習はありません。

 技能をしっかりと取得しておけば、キャンピングトレーラーを買っても安心なのではないでしょうか。

 けん引するヘッド車は、セダンなどの乗用車でもOK。ただし、国産車の場合はけん引に対応するための十分なボディ強度を持っていないモデルもありますので、トレーラーを購入する前に愛車の強度確認をしましょう。

 キャンピングトレーラー文化が根付く欧州のクルマでは、コンパクトカーでもけん引を前提に造られているモデルが少なくありません。

※ ※ ※

 旅先で家のようにくつろげるキャンピングトレーラー。キャンピングカーとはひと味違う贅沢感を堪能できます。

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キャンピングトレーラーをけん引する日産 アルマーダ
トレーラーをトーイング(けん引)するピックアップトラック(イメージ)
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