レインボーブリッジが真っ暗!? 「電力需給ひっ迫警報」で首都高5大ブリッジ消灯! 一晩「2200kwh」の節電が可能に
ベイブリッジとつばさ橋は色によって電力消費が違う?
では、5橋を完全消灯とすることで、どれくらいの節電効果が得られるのでしょうか。
また、ライトアップの色によって消費電力が違うことがあるのでしょうか。
気になる部分を前出の広報課に聞いてみました。
――首都高5ブリッジのライトアップをおこなわないことで、どれくらいの節電が可能となりますか?
5橋併せての数字になりますが、一晩(通常の点灯時間は日没~24時まで)ライトアップをおこわないことによって合計で2200 kWhの節電になります。もちろん、橋本体の道路照明などは消灯されません。
――5ブリッジが一斉に節電のために消灯することは珍しいですか?
節電要請によって5橋一斉に夜間全時間帯において消灯することはあまり例がありませんが近年は、このようなライトアップ消灯を年に数回、おこなっています。
2021年は6月21日の夏至の日と、7月7日七夕の日に「クールアースデイ」として消灯をおこないました。
ライトダウンによる削減電力量は5橋の2日間合計で約4800kWhでした。
――ちなみに、レインボーブリッジや横浜ベイブリッジは時間帯や曜日、季節などによってライトアップの色が変わりますが、色によって電力の消費量に違いがあるのでしょうか?
レインボーブリッジは景観照明器具をHID投光器からフルカラーLED投光器等に更新したことで、現在はすべてLED電球を使用したライトアップとなっておりますので色による電力消費の違いはありません。
横浜ベイブリッジと鶴見つばさ橋は一部を除いてHID投光器を使用しているため、色によって使用灯具数が異なり電力消費も異なります。
かつしかハープ橋と五色桜大橋は白色のみなので、色による違いはありません。
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なお、節電のための消灯がいつまでおこなわれるかは未定ですが3月26日には「EARTH HOUR(アースアワー)2022」に参加するため20時30分~21時30分の間でライトダウンがおこなわれる予定です。
このアースアワーとは、1時間ライトアップを消すことで地球温暖化防止と環境保全の意思を示す、世界自然保護基金(WWF)が世界規模で開催している環境保全活動です。
日付変更線に近く、現地時間20時30分を迎えた地域から順次消灯をおこない消灯リレーが地球を1周する壮大な試みとなっています。
ライトダウン(ライトアップ照明及びイルミネーション照明の消灯)の実施は、「レインボーブリッジ(高速11号台場線)50kWh」、「横浜ベイブリッジ(高速湾岸線)190kWh」、「鶴見つばさ橋(高速湾岸線)120kWh」となり、高速道路本線の照明は消灯しません。
また、24日以降の節電による消灯の最新情報については、首都高速のWEBサイトなどで確認出来るようになっています。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
ライトアップは何のため誰のためですか
その分の電気代で料金下がるなら祭りごと以外いらないのでは