冬の西日はなぜ眩しい? 運転中の太陽光直撃は危険! 長距離ドライバーが実践する西日対策とは?
冬は太陽の位置が低く、西日が長く続き、そのため方角によっては運転中に眩しく感じることがあります。そこで、長距離トラックドライバーや、遠方まで納車する販売店スタッフなどに、「西日対策」としてどのようなことをおこなっているか聞いてみました。
冬の西日が眩しい理由は太陽の高さにある!?
冬は太陽の位置が低く、西日が長く続く季節です。そのため、進む方角によっては眩しい状態での走行を余儀なくさせられることもあり危険です。
なぜ冬は西日が長く続くのかという疑問ですが、これは季節によって太陽の高度が違うことが関係しています。
昼頃に太陽が真南を通過する高さを「南中高度」と呼びますが、これは現在地の緯度と地球の傾き(23.4度)を足して90度を引くことで算出できます。
たとえば、「冬至」は1年でもっとも日照時間が短く、太陽が低い日ですが、東京は北緯35.5度なので地球の傾きを足して90度を引くと約32度です。「春分」と「秋分」は約55度、「夏至」は約78度と、季節によって太陽の高さ(角度)がかなり違うことが分かります。
また沖縄の那覇は北緯24度、北海道の札幌では42度となっており、緯度が高い北のほうが冬の日照時間は短く感じられます。
クルマの運転中は基本的に前を向いており、夏に太陽が高く昇っているときは直射日光が目に当たる角度ではないため、明るいけれど眩しさはあまり感じません。
一方、冬に太陽が低い位置にあるときは眩しく感じやすいということになります。
そして、すべてのクルマには「太陽光線の直射による運転者のげん惑を防止するための装置」として「サンバイザー」の装着が保安部品として義務付けられているのです(道路運送車両の保安基準 第45条の3)。
また、西日の眩しさで見えなくなると危険なのが「信号」です。信号機のレンズが西日を受けてしまうと、どの色が点灯しているのか分からなくなる「疑似点灯」という現象が起こる可能性があります。
現在の信号機はLED方式を採用したものに切り替わりつつありますが、注意したいのが2種類あることです。
ひとつは少量のLEDをレンズ全体で均一に使う「集約形LED式」というもの。無白色のレンズを使用していることから消灯時でも白っぽく見え、太陽光が当たると白く反射してしまうことがあります。
もうひとつは、LEDを細かく配置した「素子形LED式」です。レンズではなく透明なカバーでLEDを覆っているタイプで、太陽光が反射しても無点灯状態では黒く見えるため、西日対策がきちんと施されているといえます。
ちなみに東京都や複数の県では素子形LED式を採用していますが、一部の県ではLEDの数が半分の集約形LED式を採用しているところもあり、全国で統一されていないのが現状です。
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西日を正面から受けて走行する場合、高速道路の「案内標識」は逆光になってしまい見えにくくなるものですが、こちらはNEXCOが対策済みです。
標識の文字部分には小さな穴が開けられて、光を透過させることで視認性の向上が図られているものがあります。
ちなみに夜間は、以前は内側から蛍光灯などで光らせる「内照方式」を採用していましたが、最近は近紫外線で発光シートの貼られた標識を照らす「紫外線発光式」を採用しているものもあります。
ヘッドライトの光に反射して視認性を高めるなど、高速道路の案内標識は格段に見やすくなっています。
太陽ほんと氏んで欲しい
いつ事故するかわからなくなる、というか車内で既に被害食らってる
太陽自重しろ、お前の光は事故の元だ
でも太陽が無かったら、地球を含む太陽系惑星全部無くなってるからな。