20年前のクルマが価格高騰!? 中古の「R34 GT-R」に熱視線!「ネオクラシック」が注目される訳とは
世界的な半導体不足の影響で、すぐに乗れる中古車の需要が大幅に伸びています。そのなかでも2000年代のモデルの中古車相場が高騰しているのですが、20年前のクルマがなぜ人気なのでしょうか。
新車の納期遅れで中古車需要が急増!
新型コロナの影響による半導体不足は新車の納期に影響を与えており、納車に半年以上かかるケースもあるようです。
そのため、すぐに乗れる中古車の需要が急増し、中古車の相場を押し上げるという、いわば「中古車バブル」に近い状態になっています。
とくに2000年前後に登場したスポーツカーやクーペなどの中古車相場が高騰しはじめており、ついこの前までは安価で入手可能だったモデルが、あっという間に数百万円の値をつけることも。市場は需要と供給のバランスとはいえ、それだけ人気が高まっている証拠でもあります。
中古車価格の上昇の理由として、「新車の納期の遅延」や、新型コロナ禍による自粛が続いていることもあって先行きが不透明なこともあり、予算を抑えられる中古車へと目が向くのは当然ともいえます。
もうひとつの理由には、20年前後前のクルマは「ネオクラシック」扱いとなり、現代の最新モデルとは違うベクトルで設計されているので、「あえて乗ってます」という所有欲を満たせることもあるでしょう。
新型車のような安全運転支援システムはないものの、エアバッグやABS、スタビリティコントロールといった安全装備は搭載されており、実用面で不便さを感じることがあまりないのもポイントとなっています。
実際に、アメリカの通称「25年ルール」(初年度登録から25年が経過した車両はクラシックカー扱いになり、関税や排出ガス規制、安全基準の対象外になる制度)に該当しそうな車種は価格が高騰傾向です。
ネオクラシックのなかでも人気なのが、日産「スカイラインGT-R」です。とくに、第二世代のスカイラインGT-Rのなかでも「R34型」は大ヒット映画「ワイルドスピード」シリーズにも登場しており、すでに超プレミア価格となりつつあります。
そんな、人気が急上昇しているネオクラシックですが、20年前のクルマともなると消耗品などを含めたパーツ不足に陥りやすい点は注意が必要です。
メーカーが交換用パーツをストックしているのは生産から10年から15年程度といわれており、せっかくネオクラシックを購入したのに消耗パーツが見つからず走れなくなるという事態を避けるためにも、程度が良い中古車を見つけられるかがキモになってきます。
昨今は、トヨタ「2000GT」や「スープラ」「AE86」「ランドクルーザー」、日産「スカイラインGT-R」、マツダ「ロードスター」「RX-7」など、メーカーが各車のヘリテージパーツを再供給する取り組みをおこなっていますが、それも一部のモデルに限られています。
そのため中古車市場では、低走行や機関状態の良い車両が必然的に高騰してしまうというわけです。
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