e-POWER×4WDが常識を覆す!? 日産新型「ノート」が氷上で見せた驚きの走りとは?
2020年12月にフルモデルチェンジした日産「ノート」はモーターで駆動する「e-POWER」を全車に搭載しています。そんな新型ノートのFFと4WDを氷上で走らせてみました。
FFと4WDの日産新型「ノート」で氷上試乗!
滑りやすい路面ではクルマの特性が表れやすいといいます。なぜなら、路面が滑りやすいと限界領域が露わになるからです。そして、その究極の状態といえるのが「氷の上」でしょう。
2022年1月下旬、3代目となる日産新型「ノート」を、凍ってツルツルになった湖の上で運転する機会がありました。そこで感じたのは「新型ノートってスゴい!」ということです。FFも4WDも驚きの乗りやすさと安心感でした。
氷上は雪よりも滑りやすく、人が歩くのにも苦労するほど。驚くほど簡単にグリップを失います。
しかしスタッドレスタイヤを履いた新型ノートのFF車でコースを一周してみたところ、旋回スピードさえ控えればスムーズに走れることに驚きました。
そんなスムーズな走りは何を隠そう、電動車両ならではの緻密な制御技術の賜物。
それを理解したのは、状況に合わせてモーターの出力を抑えたり個々のタイヤそれぞれ個別にブレーキをかけることでスリップを防ぐ「VDC(ビークルダイナミクスコントロール)=横滑り防止装置」をオフにして走ったときです。
まず、オン時と同じようにアクセルを踏んでも、タイヤは大胆に空転するばかりでまともに加速しません。VDCをオンにしたときの、あのスムーズな加速とはまったく動きが違うのです。
新型ノートは全車に「e-POWER」を搭載しており、駆動力はすべてモーターが生み出します。
そのためモーターの動きをどう制御するかが技術の見せどころですが、タイヤの滑りを瞬時に検知し、それを反映して出力を巧みにコントロールすることでスムーズな加速を実現しているのです。
その出力制御はなんと1万分の1秒単位という細かさ。エンジン駆動車ではとてもマネのできない領域です。
電気仕掛けとすることで瞬時の制御が可能なモーター駆動車ならではの綿密なコントロールが安心感につながっていることがわかりました。
FFながら、これまでのガソリンFF車とはまったく異なるスムーズさに驚くしかありません。
もし雪や氷などの滑りやすい路面で新型ノートに乗る機会があれば、いちどVDCをオフにしてタイヤの空転を抑える制御をおこなわない加速を安全な場所で試してみるといいでしょう。
タイヤの空転を抑える制御があるときとの、あまりの違いに誰もが驚くに違いありません。
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