「なぜエンブレムが腐食?」温泉の成分でクルマは錆びる? メッキが緑色になる場合も! 適切な対策方法は

対策はどうする?駐車の場所にもポイントが

 では、温泉地でのクルマの腐食対策にはどのようなことが挙げられるのでしょうか。

 前出の整備士は、腐食対策について「確実に防ぐことは難しいのが実情ですが、対策としては『シャシーブラック』や『アンダーコート』といった、クルマの下回りのサビ止め塗装が挙げられます」と説明します。

 どちらもカー用品店で一部取り扱いがありますが、まんべんなく施工するためにはクルマをリフトアップする必要があるため、自動車販売店や整備工場などで施工してもらうのが良いかもしれません。

 また、前出の整備士は、それ以外の効果的な方法のひとつとして「クルマの駐車場所」が挙げられるといいます。

 前述の通り、温泉地のなかには街中の側溝を温泉が流れていることが多く見られます。

 なかには側溝の金属製の蓋(グレーチング)から湯気が出ている様子を目にすることもあるかもしれません。

 湯気には塩分や塩酸といった温泉の成分も含まれるため、その上にクルマを駐車してしまうと、クルマのボディが温泉の成分にダイレクトに触れることになってしまいます。

 そのため、そうした温泉の蒸気が出ているような場所にはクルマを駐車しないように心がけることが重要です。

 前出の整備士は「可能であれば屋内の駐車場が望ましいでしょう」といい、「温泉の成分をクルマに触れさせないことが一番効果的」と話します。

ボディカバーをすることでも対策となるというが…
ボディカバーをすることでも対策となるというが…

 また、こまめにクルマのボディを洗車したり、拭いたりして、クルマに付いた温泉成分を取り除くことも効果があるようです。早めに対策することで深刻な腐食は防ぐことができそうです。

 一方で、クルマを外的要因から守る方法としては、ボディカバーをイメージする人も多いかもしれません。

 しかし、一般的に温泉地は都市部ではなく郊外にあることが多く、クルマが主要な交通手段となっているケースがほとんどです。

 前出の整備士も「近隣の住宅でボディカバーを使用しているクルマはほとんど見られません」と話しており、毎日クルマで通勤や買い物などをする人が多い温泉地では、ボディカバーの使用は現実的ではないかもしれません。

 なお、整備士によると、同じ温泉地付近であっても、温泉地の中心部とその周辺ではクルマの腐食度合いも異なり、温泉地の中心部のほうが深刻であることが多いようです。

 そのため、クルマの保管場所を可能な限り中心部から遠ざけるといったことを検討してみるのも良いかもしれません。

※ ※ ※

 愛車をキレイな状態で保ちたいと考えるのはふつうのことですが、どれだけ丁寧に保管していても経年劣化は避けられません。

 それでも、効果的な対策をすることで劣化のスピードを遅らせることができます。

【画像】これは錆びすぎ! クルマの下回りを実車の画像で見る(15枚)

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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