急な大雪で立ち往生! 最悪な状況を回避するために取るべき行動とは?
雪による立ち往生を回避する方法とは
地熱の助けである程度の融雪が見込まれる地上の道路とは異なり、高架は路面から路盤の裏側まで、冷たい外気にさらされます。
1月6日の東京都心は、気温が13時に0度となり、17時20分に0度に戻るまで、ほぼずっとマイナス気温が続きました(東京のアメダスデータA)。そのため首都高の高架部分では一般道よりも滑りやすい状態で、サマータイヤではスリップして走ることができず、事故もあちこちで発生したことが、クルマの停留、立ち往生を引き起こしました。
いったんこうした立ち往生につかまると、短時間では脱出できなくなります。なぜなら立ち往生の列の先頭または後方から除雪を進め、1台1台を動かすという地味な作業が必要だからです。
今回の関越道や首都高での立ち往生は、脱出までに数時間から半日を要しましたが、最悪の場合、数日という単位で動けなくなることもあります。
つまり「立ち往生からどう逃げるか」ではなく、「立ち往生に出くわさないこと」こそが重要なのです。
そのためにはまず、スタッドレスタイヤやチェーンなどの滑り止め対策を基本とし、天気予報や交通情報などで「いまどうなっているか、今後どうなるか」をこまめにチェックすることが大切です。
豪雪地帯を走っていて、今後雪が激しくなるという予報があれば、「安全のためホテルなどに宿泊し移動を控える」という判断も大切でしょう。また都市部では、凍結しやすい都市高速や橋梁、他のクルマのスタックの影響を受けやすい坂道などを避けるルートを選び、移動することがポイントとなります。
そして情報源はできるだけ公式に近いものを選ぶべきです。
今回の関越道の件では、NEXCO東日本が通行止めの措置をとったあとも、一部の地図アプリで関越道を通るルートがふだんどおり案内されたため、湯沢IC近辺に多くのクルマが集まり、身動きがとれない状態が発生しました。ここでさらに豪雪に見舞われたら、大規模な立ち往生につながった可能性もあります。
冬の道路上での立ち往生は、心身がつらいだけでなく、ときに命にもかかわります。つねに“最悪のケース”を念頭にした行動を心がけましょう。
2WDのチェーン装備よりも4WDのスタッドレスの方が走破性は良い。下り坂で2WDの前輪駆動のエンジンブレーキおよび、上り坂で後輪駆動の2WDはコントロールを失いがち。豪雪地帯を走っている下手なドライバーは東京で10cm積もってても普通以上に走れる。MTよりもATの方がスタック率が高く、例えランクルでも下手な人が乗れば簡単にスタックする。空転したタイヤで圧雪路面を掘り下げてしまう強者も多い。この場合は掘り下げてしまった路面に前後に振り子のように移動させながら雪を詰め込んでいくと出られる。スタックの原因はタイヤ周りの雪が原因でもあるが、豪雪地帯ともなると一番の原因は深雪が車体下に入り込んで亀さん状態になること。こうなると、雪ハネなどで車の腹下の雪を書き出してやらないとスタックは解消しない。凍結路面での事故については、自分の車の制動距離を感覚で把握していない人が多い。スタッドレスタイヤを交換したら凍結路面で前後に誰も居ないことを確認した上でフルブレーキした時に、何メートルと止まれるかをたまに実践した方が理解しやすい。