急な大雪で立ち往生! 最悪な状況を回避するために取るべき行動とは?
今シーズンは北海道や日本海側の降雪地域を中心に、雪の多い冬になっています。2022年になってからもすでに各地で大雪による立ち往生が発生しています。東京をはじめ関東地方でも1月6日に雪が降り、首都高などでは翌日も通行止めになりました。そんな雪による立ち往生を回避するにはどうすればいいのでしょうか。
全国的に例年よりも降雪が多い2021−2022冬シーズン
集中的な豪雪で、道路交通に大きな影響が出る事態が近年頻発しています。
2022年も、1月4日に新潟県中越地方に短時間に降った雪で、関越自動車道の群馬新潟県境にある関越トンネルをはさむ区間の本線車道で渋滞が発生、立ち往生に近い形となり、上下線で通行止めの措置がとられました。
また1月6日には南岸低気圧の影響で関東地方南部が大雪に見舞われ、とくに首都高では高架や橋梁部で多数のクルマが停留したことから、多くの区間が通行止めとなりました。
では、こうした高速道路でのクルマの立ち往生や停留はどうして発生するのでしょうか。
1月4日の関越自動車道でのケースは、スキーやスノボなどの行楽帰り、そしてお正月休みを地方で過ごした人のUターンラッシュに、時間あたり5cmから6cmの降雪(新潟県湯沢町のアメダスデータ)が重なりました。
関越道のこの区間は日本屈指の豪雪地帯であり、NEXCO東日本は定期的に除雪車を動かすなどして道路の安全確保に努めています。
しかしこの区間は長い上り坂が続くため、通行量の多い状況では車速が低下しがちです。そこに豪雪が加わると、視界不良などでさらに車速が落ち、渋滞が発生しやすくなります。そして本線上に渋滞の列が連なると、理想的な間隔での除雪車運行が困難になり、路面には雪が積もり続ける状態になります。
路面が多くの降雪に覆われると、まず2WDなどトラクションのかかりにくいクルマからスタックがはじまり、渋滞に拍車をかけます。そして渋滞で動かなくなったクルマの間に雪が積もるようになってくると、スタックするクルマはさらに増えます。こうした結果、雪のなかでの立ち往生が発生してしまうのです。
一方、1月6日の関東地方南部の大雪では、午後に雪が降りはじめてからもサマータイヤで走行するクルマが多く見られました。
東京23区内の幹線道路では、クルマの通行量が多いこともあり、路面の雪はシャーベット状で、サマータイヤでも(安全とは言いがたくとも)なんとか走行できる状況でした。しかし多くの区間で高架となっている首都高では、路面状況が大きく異なっていたことから、クルマの停留につながったと考えられます。
2WDのチェーン装備よりも4WDのスタッドレスの方が走破性は良い。下り坂で2WDの前輪駆動のエンジンブレーキおよび、上り坂で後輪駆動の2WDはコントロールを失いがち。豪雪地帯を走っている下手なドライバーは東京で10cm積もってても普通以上に走れる。MTよりもATの方がスタック率が高く、例えランクルでも下手な人が乗れば簡単にスタックする。空転したタイヤで圧雪路面を掘り下げてしまう強者も多い。この場合は掘り下げてしまった路面に前後に振り子のように移動させながら雪を詰め込んでいくと出られる。スタックの原因はタイヤ周りの雪が原因でもあるが、豪雪地帯ともなると一番の原因は深雪が車体下に入り込んで亀さん状態になること。こうなると、雪ハネなどで車の腹下の雪を書き出してやらないとスタックは解消しない。凍結路面での事故については、自分の車の制動距離を感覚で把握していない人が多い。スタッドレスタイヤを交換したら凍結路面で前後に誰も居ないことを確認した上でフルブレーキした時に、何メートルと止まれるかをたまに実践した方が理解しやすい。