車のウォッシャー液は水で代用できる? 「洗浄」以外にもあるウォッシャー液の役割と交換のコツとは
フロントガラスが汚れてしまったときなどに、さっと使えるウォッシャー液。このウォッシャー液は、カー用品店ですぐに購入できるものですが、水道水などで代用することはできないのでしょうか。
ウォッシャー液にはさまざまな成分が! 水が推奨できない理由とは
フロントガラスに鳥のフンや虫といった汚れがべったりと付いてしまったとき、ワイパーとあわせてウォッシャー液を活用する人が多いでしょう。
ウォッシャー液は、カー用品店などで販売しており、誰でも簡単に購入できますが、それ以上に簡単に調達できる水道水などで代用することはできないのでしょうか。
オートバックスの広報担当者は、ウォッシャー液の代用について、以下のように説明します。
「物理的に考えると、一時的に応急処置として水道水などを利用することは可能です。
ただし、ウォッシャー液は単にフロントガラスをきれいにするだけではなく、洗浄のほか凍結防止の成分などが含まれているものもあるため、ほかのものでの代用は推奨できません」
ウォッシャー液には、ガラスの汚れを落とす洗浄成分のほかに、凍結防止・撥水・油膜取り・解氷など有効な、さまざまな成分が含まれています。
例えば北海道や東北といった冬の冷え込みが厳しい地域では、水道管の凍結などがよく見られます。
ウォッシャー液のタンクに水道水を入れた場合も、冬場は凍結する可能性があり、利用しようとした際に目詰まりやウォッシャー機能の故障を誘発する恐れがあります。
さらに、販売されているもののなかには解氷成分が含まれているものもあり、前述のような厳冬地などでは、フロントガラスの凍結の解氷にも活用できます。
また、撥水や油膜取りなど、ウォッシャー液は洗浄成分以外にも、ガラスをコーティングする役割を持っており、担当者が話すとおり、その機能は多岐にわたるといえます。
また、水道水などは時間が経つにつれて腐敗する恐れもありますが、ウォッシャー液はそもそもがアルコール(メタノール)と界面活性剤に防腐剤が含まれているため、タンク内にカビが発生する可能性も極めて低くなっています。
ウォッシャー液は、カー用品店だけでなく、通販サイトでも購入でき、一般的には2リットルでも1000円以下となっています。
このように、水道水などを入れるリスクやウォッシャー液の働きを考えると、自身の求める機能を持つウォッシャー液を買って適切に使用するのがベストでしょう。
撥水と一般との組み合わせは禁忌というのは取説にすら書いてあるはずだが…。
ウォッシャー液なんかけちるんなら車なんか乗るのやめちまいな。