オートバックスがEV市場に新規参入へ 商用EV「エレモ」販売などの協業検討に向け資本提携

2021年10月28日にオートバックスセブンとHW ELECTROは、商用EV「エレモ」の販売・メンテナンス、新規サービスの共同開発の分野で協議・検討を進めるために資本提携を発表しました。

全国のオートバックスで小型EVの販売・整備での協業検討に向けた資本提携を発表

 2021年4月にナンバーを取得、同年7月から予約販売の受付をスタートしたHWエレクトロ社の小型EVトラック「ELEMO(エレモ)」。
 
 このエレモが、カー用品専門店のオートバックスで販売とアフターサービスに関する協業検討に向けた資本提携の契約締結が10月28日に発表されました。

今後、商用EV「エレモ」を全国のオートバックスで展開してく協議が進められていくという
今後、商用EV「エレモ」を全国のオートバックスで展開してく協議が進められていくという

 エレモは、HW ELECTROが製造・販売する次世代の多用途小型商用EVで100%電気自動車化を目指す未来への要請に一歩進んで応えるほか、インターネットを介した運用管理やスマートフォンアプリとの連携機能など、IT技術の導入にも高レベルで対応しています。

 部品のモジュール化を徹底したシャシは、製造工程の効率化と高い耐久性を実現しており、設計は世界的に有名なオーストリア「マグナ・シュタイア社」のエンジニアによるものです。

 では、なぜオートバックスセブンとの資本提携に至ったのでしょうか。

 オートバックスセブン 代表取締役 社長執行役員の小林喜夫巳氏は次のように述べています。

「当社は、2050年のカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向け、活性化しているEV市場へ早期に参入し、EVの販売・メンテナンスのノウハウを得ることよって、EV市場における競争力を高めていくことを検討していました。

 また、オートバックス店舗をEVの販売・メンテナンス拠点とすることで、新規顧客の獲得や関連商品・サービスの付帯販売による収益機会の創出も期待しています」

 一方のHW ELECTRO 代表取締役社長 蕭 偉城(シェイ・ウェイチェン)氏は次のように語っています。

「今回の資本提携により、今後エレモのメンテナンス拠点が全国レベルに展開できることは当社にとって大変心強いことと考えています。

 これを機に引き続き新たな小型EV商用車の開発による物流市場への貢献とカーボンニュートラルな環境実現に向け、あらゆる努力を続けて参ります。

 また、EV普及の推進による環境負荷の低減を目的に、今後全国のオートバックス店舗をエレモの販売・メンテナンス拠点として活用し、関連商品・サービスの販売や、新規サービスの共同開発の分野で連携・協業を検討してまいります」

※ ※ ※

 輸入小型商用EVに関して、日本では導入が始まったばかりのカテゴリーです。

 ユーザーは「おおいに興味があるが、アフターが心配」「故障やトラブルなど問題が発生したときにEVはまだ、十分な対応ができる整備工場が少ない」などのネガティブな認識を持っている人も少なくなく、EV導入に二の足を踏んでいるケースも少なくないようです。

 そうした背景もあり、EV市場に新規参入を考えるオートバックスと、販売・アフターサービスを拡充したいHW ELECTROの考えが一致したことで今回の展開に至ったといえます。

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