オートバックスがEV市場に新規参入へ 商用EV「エレモ」販売などの協業検討に向け資本提携

エレモとはどのようなEVなのか

 エレモには、商用車の常識を覆すハイスペックなサスペンションシステムをはじめ、カーエンジニアリングの面でも多くの革新的な技術が採用されています。

 多機能荷台オプション、優れた性能、都会型ラインナップは、さまざまな企業の多様なニーズに対応するといいます。

 注目すべきは、ボディスペックと積載量です。一般の軽自動車(全幅1480mm以下)よりも車幅が狭く、全長が長い(約3900mm)独特のボディサイズが特徴で積載量は軽自動車(350kg)よりも多い400kgから500kgです。

 そのため、軽自動車よりも小さく取り回しの良いボディでありながら、積載量は50kgから150kgも上回っており、都市部の狭い道路や住宅密集地でも使い勝手が良いなどのメリットが挙げられます。

 デザインは、優しくかわいらしい顔つきや全体のスタイルとなり、無骨なデザインが多いこれまでの商用トラックとは一線を画す個性を放っています。

2021年7月24日に発売された新型商用EV「エレモ」
2021年7月24日に発売された新型商用EV「エレモ」

 また、エレモ最大の特徴はフラットベッド(平台)、ピックアップ、ボックスと同じトラックシャシで3つのボディタイプが選べることです。

 さらに、それぞれの荷室だけを別途購入すれば、荷室の入れ替えも容易におこなうことができます。

 エレモはこれら3つのボディ形状に対してそれぞれ「120」と「200」の2グレードが用意されているので合計6車種の展開となります。

 なお、グレード名の「120」(13kWhバッテリー搭載)、「200」(同25.92kWh)はそれぞれの航続距離を表しており、価格は以下の通りです。

 ●フラットベッド
 エレモ 120:218万9000円 
 エレモ 200:275万円

 ●ピックアップ
 エレモ 120:247万5000円
 エレモ 200:303万6000円

 ●ボックス
 エレモ 120:273万9000円
 エレモ 200:330万円

※ ※ ※

 商用EVとしての使い勝手の良さ、200万円台という価格や3年間という長い保証に加えて、全国で展開するオートバックスでアフターサービスが受けられるようになれば、今後商用EV市場をけん引する存在となるかもしれません。

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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