ミニ・モークが電動化! 「eMOKE」は約460万円で2022年から発売予定
ミニ・モークといえば、ミニのコンポーネントを使い、外観はジープのような愛らしいスタイルで、一部のマニアにいまなお愛されるクルマです。そのモークが2022年からEVとなる予定です。
モークにも押し寄せる電動化の波
コンパクトな車体サイズに、機能性のみを追求したかのようなスタイリング。1964年に誕生したミニ「モーク」は、当初アメリカの軍用向け車両として、ミニのエンジンやトランスミッション、サスペンションを流用して開発が進められたが、実際にはその計画は叶うことなく、主に民間車両のビーチカーとして人気を収めることになった。
生産はイギリスやオーストラリアだけでなく、イタリアのバイクメーカーであるカジバなどでもおこなわれ、総生産台数は5万台を超えている。
現在でもモークはイギリスのMOKE International Limited社によって、オリジナルの「MOKE」の商標が所有され、2017年以来その生産が継続されている。
このMOKEが、2022年の夏に間に合うようにと、新プロジェクトを立ち上げた。
それはこれまで生産されてきたガソリンエンジンを搭載する「クラッシックMOKE」の生産を中止し、2022年1月からMOKEのEV仕様となる「eMOKE」のみを生産するという、きわめて野心的なものである。
予約はすでに開始されており、現在の段階でオーダーを入れれば、来年の夏にはeMOKEとともに、世界中のビーチでその走りを楽しめるという。
MOKEインターナショナル社のCEO、イソベル・ダンドー氏は、2022年1月1日以降、これまでの内燃機関を搭載したMOKE(ICE MOKE)をオーダーすることはできなくなり、その最後のモデルを入手するのならば、イギリスの公式ディストリビューターである、ヘンディ・グループを通じて2021年中におこなうことを勧めている。
それはMOKEが完全なEVメーカーとなることを世界に広く宣言するとともに、自らの退路を断つ言葉ともいえた。
●近所のアシグルマとして使える、航続距離144km
オープントップのeMOKEで、美しいビーチリゾートをドライブする爽快さ、そしてスリルに匹敵する楽しみはないだろう。この体験は、EVパワートレインから発生した瞬時の電力供給によって、さらに楽しくなる。
eMOKEに搭載されるエレクトリック・モーターは33kW仕様で、車重はわずかに800kg。最高速度は100km/h。フル充電に必要な時間は2EU規格で約4時間。航続可能距離は約144kmと発表されている。
すべてのeMOKEは、右、左の両ハンドルの選択が可能だ。ベース価格は2万9150ポンド(邦貨換算約456万円)+付加価値税(EVのインセンティブは含まれない)。
バッテリーセル、モーター、インバーターはすべて、ヨーロッパのサプライヤーから供給され、イギリス国内で特注設計されているという。
またeMOKEは、ドライビングプレジャーを大幅に、そして現代的なレベルにまで向上させることを目的に、新たに設計されたモデルだ。アルミニウム・パネルの採用による軽量化やブレーキシステムの改善などは、その一例である。さらにパワーステアリングや回生ブレーキが、日常的な使いやすさをカスタマーに提供することになる。
はたしてこのeMOKE、日本でその姿を拝む日は訪れるだろうか。
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