雪も走れる夏タイヤが激進化! ミシュランの新オールシーズンタイヤの実力とは
ミシュランの全天候型タイヤ「CROSSCLIMATE(クロスクライメート)2」が2021年10月8日より順次発売されます。正常進化したという新オールシーズンタイヤの実力はどうなのでしょうか。テストコースにて冬のスノー路面、そして春夏秋のドライ・ウエット路面を試走しました。
人気のオールシーズンタイヤが進化して登場
ミシュラン「CROSSCLIMATE(クロスクライメート)」シリーズは、欧州、そして日本でも人気の全天候型(オールシーズン)タイヤです。
初代は2015年に欧州で発売。そこでは96%と高い消費者満足度を獲得したそうです。2017年には早くも「クロスクライメート+」に進化しています。日本では2019年に販売を開始、初年度の販売目標達成率は293%、2020年の成長率は前年対比156%、2021年は同137%と、評判が評判を生み、右肩上がりに成長しているのがわかります。
そして今シーズン、新たに登場したのが「クロスクライメート2」です。サイズは15インチから20インチ、35シリーズから65シリーズまで全61サイズ、価格はオープンで、この10月8日より順次発売されます。
新クロスクライメート2は、新開発のトレッドコンパウンド「サーマル・アダプティブ・コンパウンド」を採用しました。これはドライやウエット路面、スノー路面など刻々と変化する路面状況に幅広く対応するコンパウンドで、一年を通して安全性に寄与するといいます。
トレッドパターンには「新Vシェイプトレッドパターン」を採用。これは従来のパターンよりもV字角が大きく切れ込んだデザインになっていて、これにより排水や排雪性能を向上、ウエット路やスノー路面で高いパフォーマンスを発揮するそうです。
またエッジ部に施された面取り加工「Vランプエッジ」によりブロックの倒れ込みを防止、接地面が最大化されることによりドライ路面での高い制動力を発揮。さらにブロック同士がお互いに支え合う「LEVサイプ」により倒れ込みを抑制、グリップを発揮するとともに耐摩耗性と転がり抵抗低減に寄与しているそうです。
この結果、雪上でのブレーキング性能が7%向上、ウエット路面でのブレーキング性能が6%向上、ドライ路面でのブレーキング性能が5%向上。さらに初期性能を長期間継続するといいます。
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カタログ上では従来モデルと比べて進化を見せるクロスクライメート2ですが、実際はどのようなタイヤに仕上がっているのでしょうか。
まずは2月に北海道・士別市にある交通科学総合研究所士別テストコースで、スノー路面を試してみました。
バック時はスノー性能が弱いというのは改善されたのかな?駐車場等でバックする時にタイヤが空転してしまうが、前進は問題なく出来るみたいなのがあると聞きました。
ダメもとで凍結路面のテストもして欲しかった