中古で100万円台のポルシェは「買い」なのか? 高級車が激安になる5つの理由
新車では高額な高級車も中古車なら現実的な選択肢となりえます。中古車情報サイトでは憧れの高級車やスポーツカーが100万円台から売られていますが、激安の中古車は購入しても問題ないのでしょうか。
激安でも高級車には変わりない! それなりの維持費が必要
レクサスの誕生により日本車も国内の高級車マーケットへの参入を果たしましたが、それでも超高価格帯のマーケットは輸入車の独壇場だといえます。
海外にはメルセデス・ベンツやポルシェ、フェラーリ、ロールスロイスなど、軽く1000万円を超えるクルマが存在。
いつかは手に入れたいと思う憧れのクルマたちではありますが、新車で購入するとなると価格が高すぎて、なかなか手が届くものではありません。
しかし少しでも安く買いたいというのなら、中古車という選択もあります。
新車価格が1000万円のクルマも、中古車であれば700万円や500万円という選択肢があり、なかには100万円台なんていう激安車両も発見される状況です。
激安な物件には「これはお買い得!」と即座に飛びついてしまいそうになる反面、「高級車がこんなに安くて大丈夫なの?」と不安に思うものです。
そこで、実際のところどうなのか輸入車専門の中古車販売店の元スタッフ Sさんに話を聞いてみました。
「最初に考えなければいけないのは、クルマは部品の集合体で値段(新車価格)はその合計ということです。
厳密にいえばブランド料や利益なども含まれるのでピッタリ合計値というわけではありませんが、合計(新車価格)が高い高級車は個々の部品が高額だったり、部品の点数が多いということです。
いい換えれば、高級車のメンテナンス費用やトラブルがあったときの修理費用は高いということです」
確かに高級車には高性能なブレーキが備わっていたりするため、ブレーキパッドひとつとっても交換時にはよりお金がかかります。
オイル交換においても大排気量の高級車はたくさんのオイル量を必要とし、フィルターも大容量向けで高いことが多く、合計金額もそれなりに高額になります。
「維持費用が高いということは、新車でも高めの中古車でも激安中古車でも変わりはありません。
ですが、新車には3年保証があったりオプションでもろもろメンテナンスを面倒見てくれるサービスがあるので、ぶつけたりしなければそんなにお金がかかることはないでしょう」(輸入車専門中古車販売店の元スタッフ Sさん)
高めの中古車も新車ほどではないにせよ、販売店の保証があったり、別料金になりますが保証会社の保証サービスをお願いできれば多少は安心ですし、正規ディーラー系の販売店なら中古車でも有償でメンテナンスパッケージに加入できるケースもあったりします。
問題は激安の中古車です。相場の下限に近い価格の中古車は無保証なことも少なくありません。
保証会社にお願いしたくても、年式や走行距離によっては断られたり有償保証の料金が高額になったりするので、あまり現実的とはいえません。つまり、何かあったら全額自己負担ということです。
激安で購入した中古車でも、高級車なりの出費の覚悟が必要ということです。
「100万円台の中古高級車の購入が大丈夫かどうかは、購入する側の受け入れ態勢がまず大丈夫かどうかというか、考え方ひとつだと思います」(輸入車専門中古車販売店の元スタッフ Sさん)
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実際、激安で手に入れた高級車オーナーが高額の修理代を工面できずに車両を手放すというのはよくある話です。
激安であっても高級車にはかわりなく、故障で多額の費用が必要にならないよう、安く手に入れられたそのぶんのお金で最初に先手でメンテナンスするのが正解といえるでしょう。
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